宮城県仙台市の弁護士・法律事務所です。相続、労働、交通事故などご相談ください。

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【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】懲戒解雇が不当解雇と判断された事例2

  XはY社の従業員ですが、市議会議員選挙に当選し、Y社の承認を得ないで、市議会議員に就任したところ、Y社は、従業員が会社の承認を得ないで公職に就任したときは懲戒解雇する旨の就業規則に該当するとしてXを懲戒解雇しました。 Xは、当該懲戒解雇の無効確認を求めて裁判を起こしたところ、従業員が会社の承認を得ないで公職に就任したときは懲戒解雇する旨の就業規則条項の効力が問題になりました。 ...

【交通事故】【判例・裁判例】「自動車を当該装置の用い方に従い用いること」の意義

  Y社は、A社から、道路下に転落した貨物自動車の引揚げ作業を請け負いました。Y社の従業員Bは、クレーン車を現場道路に停止させ、エンジンを駆動してクレーンを操作し、転落した車の引揚げ作業にあたりました。A社の従業員Cが、クレーンから吊り下げられたワイヤーの先端のフックに転落した車に巻いてあったワイヤーをかけようとしてワイヤー先端のフックを引っ張ったところ、ワイヤーが現場上空に架設されて...

【遺言】【判例・裁判例】カーボン複写による自筆証書遺言が自書といえるか

  被相続人Aが死亡しましたが、Aには相続人としてX、Y1、Y2らがいました。Aは、主な相続財産である土地をY1とY2に遺贈する旨の自筆証書遺言を残していましたが、当該遺言は、カーボン複写の方法で記載されたものでした。 そのため、Xが当該遺言の無効確認を求めて裁判を起こしたところ、カーボン複写による記載が自書(民法968条1項)といえるかが問題となりました。 これについて、裁判...

【労働問題】【判例・裁判例】競業避止特約の有効性

  X社は、研究部に属して重要技術に関与していたYらの在職中に、Yらとの間で、雇用契約終了後2年間はX社と競業関係にある一切の企業に関与しないこと等を内容とする契約を締結するとともに、Yらに対して秘密保持手当を支給していました。しかし、Yらは、X社を退職後に同業のA社の取締役に就任し、A社はX社の製品と同様の製品を製造してX社の取引先等に販売しました。 そのため、X社がYらに対して前...

【労働問題】【判例・裁判例】労働者に対する損害賠償請求

  Xに自動車運転手として雇用されたYは、X所有のタンクローリーを運転中、A所有の自動車に追突し、A所有車を破損させ、タンクローリーも損傷を被りました。そのため、Xは、Yに対し、Aに車両修理費などとして支払った額の求償とタンクローリーの修理費などの損害賠償請求の裁判を起こしたところ、使用者が被用者の労働過程での行為により損害を被った場合の、被用者の損害賠償義務の有無・範囲が問題になりま...

【交通事故】【判例・裁判例】陸送中の自動車の所有者の運行供用者責任

  大型貨物自動車等の販売を業とするY社は、製造中の自動車について車体の架装をA社に注文しました。A社は、車体の架装を完了した後、当該自動車のY社への陸送を、専属的に運送契約を結んでいたB社に注文しました。ところが、B社の被用者Cが陸送のために当該自動車を運転中、交通事故を起こし、Xに傷害を負わせてしまいました。 そのため、Xが当該自動車の所有者であるY社に対して損害賠償請求をしたと...

【相続】【判例・裁判例】遺産である可分債権の分割承継

  Aは、Yに対して損害賠償請求訴訟を起こしましたが、裁判の途中で亡くなりました。Aの相続人であるXらがAの起こした裁判を引き継ぎ、Yに対してXらの相続分に応じて支払をするように請求したところ、相続財産である可分債権が共同相続人に当然に分割して承継されるのかが問題になりました。 これについて、裁判所は、相続人数人ある場合において、その相続財産中に金銭その他の可分債権あるときは、そ...

【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】懲戒解雇が不当解雇と判断された事例

  X1、X2はY社に勤務していたところ、平成5年10月25日、26日、平成6年2月10日に、Y社のA課長代理に対して暴行したとして、警察に被害届を、検察庁に告訴状を出されました。検察庁は平成11年12月28日、X1、X2を不起訴処分としました。 Y社は、平成13年4月17日に、上記暴行事件等を理由にX1、X2を諭旨退職処分とし、同月25日までに退職願を提出すれば自己都合退職とし退職...

【交通事故】【判例・裁判例】自動車を修理のために預かった業者の運行供用者責任

  自動車修理業者Yは、Aから修理のために自動車を預かっていたところ、Yの従業員Bが、当該自動車をYに無断で運転中に交通事故を起こし、Xに傷害を負わせてしまいました。 そのため、XがYに対して損害賠償請求の裁判を起こしたところ、自動車を修理のために預かっていた自動車修理業者であるYが自動車損害賠償保障法3条の運行供用者としての責任を負うかが問題となりました。 これについて、裁判...

【相続】【判例・裁判例】遺産である金銭が当然に分割承継されるか

  Aは現金6000万円以上を保有したまま死亡したところ、Aには相続人としてXらとYがいました。YはAが保有していた現金を「A遺産管理人Y」名義で銀行に預金しました。 Xらは、遺産分割協議が成立する前に、Yに対して、法定相続分に応じた金銭の支払いを求めて裁判を起こしたところ、相続人が、遺産分割前に、遺産である金銭を保管している他の相続人に対して自己の相続分相当の金銭の支払を請求するこ...