宮城県仙台市の弁護士・法律事務所です。相続、労働、交通事故などご相談ください。

宮城県仙台市青葉区片平1-1-6 ネオハイツ片平602号

  • 022-223-6657

あらかじめご連絡をいただければ、休日、夜間のご相談にも対応いたします。

【交通事故】【判例・裁判例】損害賠償額の算定にあたって被害者のり患していた疾患を斟酌することの可否2

  Xは、タクシーを運転中、Yが運転する自動車に追突されるという交通事故に遭い、頸椎捻挫、腰椎捻挫と診断され、151日間入院しましたが、頸部運動制限、頸部痛等の症状は改善されず、退院後も1年5か月通院し、事故の1年10か月後に後遺障害固定とされました。Xはその後も通院を続け、他の病院に転院しましたが、そこでの検査の結果、Xの頸椎に後縦靭帯の骨化が発見され、事故直後のレントゲン写真からも...

【相続】【判例・裁判例】債務不履行を理由とする遺産分割協議の解除の可否

  亡Aの相続人である、妻B、子X1~X4、Yは、遺産総額約1億円のうち約4300万円分の遺産をYが取得する等の内容の遺産分割協議を成立させました。また、その際、YがX3、X4と仲良くすること、Bと同居してBを扶養すること等を約束しました。 ところが、Yは、これらの約束を守りませんでした。 そのため、XらがYに対して遺産分割協議の解除を主張して裁判を起こしたところ、債務不履行を理由...

【パワハラ・セクハラ】【判例・裁判例】胸を触ろうとするなどの行為が違法と判断されたセクハラ事例

  Y1社は、本店所在地である代表取締役Y2宅の家政婦としてXを雇用していました。Y2は、Xらと食事をした際、Y2の卑猥な言葉にもXが嫌がる風なく大胆に応じたことに気を許し、以後、自己が雇い主の立場にあることを奇貨として、Xに対し、Y2宅で家政婦として勤務中、あるいは勤務時間後に、性的な発言を平気で行い、Xの胸を触ろうとしたり、首筋に口を寄せるなどし、挙げ句には性交渉を迫り、「お金をあ...

【交通事故】【判例・裁判例】損害賠償額の算定に当たって被害者のり患していた疾患を斟酌することの可否

  Y運転の自動車が、A運転の自動車に衝突するという交通事故が起きました。Aにはこれといった外傷はありませんでしたが、その後記憶喪失に陥り、自宅療養していましたが、外科病院に入院しました。さらに、精神症状の存在を理由に精神科医院に入院し、症状が改善しないまま死亡してしまいました。 Aは、本件事故の1か月前、車内でエンジンをかけたまま仮眠して一酸化炭素中毒にかかり、入院していましたが、...

【遺言】【判例・裁判例】視覚障害者の証人適格

  Aは、視覚障害者であるXとその妻Bを証人として、全財産をCに遺贈し、Xを遺言執行者に指定するという内容の公正証書遺言をしました。ところが、Aの死後、Aの子であるYらはAの遺産である不動産につき、法定相続分に基づいて移転登記をしました。 そのため、Xは、遺言執行者として、その登記の抹消を求めて裁判を起こしたところ、視覚障害者は公正証書遺言の証人としての適格はなく遺言が無効となるかが...

【交通事故】【判例・裁判例】損害の拡大に被害者の心因的要因が寄与している場合の責任の範囲

  Xは、昭和44年3月、夫が運転する自動車に同乗中にYが運転する自動車に追突されるという交通事故に遭い、外傷性頭頸部症候群の傷害を負いました。Xは、医師から安静加療約50日を要すると言われて入院しましたが、その後も頭痛、頸部痛、肩部痛等多彩な症状を訴え続け、10年以上も入通院を続けました。 XがYに対して、損害賠償の裁判を起こしたところ、損害の拡大に被害者の心因的要因が寄与している...

【遺言】【判例・裁判例】運筆について他人の補助を受けてなされた自筆証書遺言が自書といえるか

  被相続人Aが死亡しましたが、Aには相続人としてXら、Yら等がいました。Aは、遺産の大部分をYらに与える旨の遺言書を残していましたが、当該遺言は、Aの妻Bが、Aの手にBの手を添えて運筆について補助をして作成されたものでした。 そのため、Xらが当該遺言の無効確認を求めて裁判を起こしたところ、運筆について他人の添え手による補助を受けてされた自筆証書遺言が「自書」(民法968条1項)とい...

【パワハラ・セクハラ】【判例・裁判例】従業員を職場で孤立させるなどの行為が違法と判断されたパワハラ事例

  Y社は、企業防衛を図るということを理由に、従業員であるXらに対して、職場内外で、徹底的な監視、調査の態勢を固め、他の従業員からの遮断、文化・体育行事からの排除などを図る方針を定めました。そして、Xらの行動の監視、他の従業員への職場及び通勤途上でのXらとの接触を避けるようにとの働きかけのほか、帰宅時の尾行、ロッカーの無断捜索と中に入っていた手帳の写真撮影等を行いました。 そのため、...

【交通事故】【判例・裁判例】骨髄炎再発に対する事故の寄与度

  Xは、タクシー乗車中に交通事故に遭い、左大腿骨転子間粉砕骨折、左鎖骨骨折等の障害を負いました。Xは、入通院後に職場に復帰しましたが、ほどなくして左大腿部痛に骨髄炎が発症したため、再度の入院、療養を余儀なくされました。なお、Xは、9歳の時に左大腿部に骨髄炎を発症したことがあり、交通事故後に発症した骨髄炎は、9歳の時の骨髄炎が再発したものでした。 Xが損害賠償を求めて裁判をおこしたと...

【遺言】【判例・裁判例】2人の遺言が1通の証書につづり合わされている場合に共同遺言にあたるか

  被相続人Aが死亡しましたが、Aには相続人としてX、Y1、Y2、Y3らがいました。Aは、主な相続財産である土地をY1とY2に遺贈する旨の自筆証書遺言を残していましたが、当該遺言は、B5判の罫紙4枚を合綴したもので、その1枚目から3枚目までは、A名義の遺言書の形式のものであり、4枚目はY3名義の遺言書の形式のものであって、両者は容易に切り離すことができるものでした。 そのため、Xが当...