宮城県仙台市の弁護士・法律事務所です。相続、労働、交通事故などご相談ください。

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【相続】【判例・裁判例】遺産分割協議と詐害行為取消

  XはA、Bにお金を貸し、Y1はこの債務を連帯保証しましたが、A、Bはお金を返さなくなりました。Y1には亡夫Cがいたところ、C所有の建物について遺産分割協議が未了だったため、Xは、Y1に対し、金銭の支払いと同建物について相続を原因とする所有権移転登記手続をすることを求めました。 しかし、Y1と他のCの相続人であるY2、Y3は、同建物について、Y2とY3が持分2分の1ずつの割合で所有...

【賃金・残業代・退職金】【判例・裁判例】ファーストフード店店長の残業代請求

  Xは、ファーストフード業者であるY社の直営店の店長を務めていましたが、Y社では、店長以上の職位の従業員を労働時間の規定の適用を受けない管理監督者(労働基準法41条2号)として扱っていたため、Xに対しては、残業代が支払われていませんでした。そのため、XがY社に対して過去2年分の残業代の支払を求めて裁判を起こしたところ、店長である原告が管理監督者に該当するかが問題となりました。 ...

【交通事故】【判例・裁判例】返還約束が守られない場合の自動車所有者の運行供用者責任

  Yは、友人であるAに対し、2時間後に返すという約束で自己所有の自動車を貸しました。しかし、Aは約束に反して自動車を返さず、Yによる返還請求に応じずに約1か月にわたって自動車の使用を継続しました。そして、当該自動車を運転中に対向車と衝突するという交通事故を起こし、Bを死亡させてしまいました。そのため、Bの遺族であるXらがAに対してのみならずYに対しても損害賠償請求の裁判を起こしたとこ...

【相続放棄】【判例・裁判例】相続放棄と詐害行為取消

  破産会社A社は、Bに対して債権を有していましたが、Bが死亡しました。Bの相続人であるYらは、Bの債務超過を理由に相続放棄をしました。そのため、A社の破産管財人であるXは、Yらの相続放棄の取り消しと、金銭の支払いを求めて裁判を起こしたところ、Yらのなした相続放棄が民法424条の詐害行為取消権行使の対象となるかが問題となりました。 これについて、裁判所は、相続の放棄のような身分行...

【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】雇止めの効力の判断にあたり解雇に関する法理を類推すべきとされた事例

  Xらは、電気機器等の製造販売を目的とするY社に雇用期間を2か月とする臨時工として雇用されたところ、Y社は、Xらとの間で、5回から23回にわたって契約を更新してきました。ところが、Y社は、Xらに対して、勤務成績不良等を理由に、雇止めの意思表示をしました。そのため、Xらは、Y社に対して、自らが雇用契約上の権利を有する地位にあることの確認と賃金の支払いを求めて裁判を起こしたところ、雇止め...

【交通事故】【判例・裁判例】担保として自動車を預かっていた者の運行供用者責任

  YはAにお金を貸し、その担保として自動車(本件自動車)の引渡しを受けました。Yは、本件自動車をドアに施錠することもなく自己の経営する工場の構内に駐車しておいたところ、Yの従業員が本件自動車を運転することがありましたが、Yはこれを制止する手段を講じていませんでした。そのような状況の中、Yの従業員であるBが本件自動車を運転し、歩行中のXに本件自動車を衝突させるという交通事故を起こし、X...

【遺言】【判例・裁判例】自筆証書遺言における押印と指印

  亡Aには相続人としてX、Yらがいました。また、Aは、自筆証書遺言を残していました。しかし、Aが残していた遺言は、押印が指印でなされていました。そのため、Xが当該遺言の無効確認を求めて裁判を起こしたところ、自筆遺言証書における押印は指印をもって足りるのかが問題となりました。 これについて、裁判所は、自筆証書によって遺言をするには、遺言者が遺言の全文、日附及び氏名を自書した上、押...

【労災・過労死・過労自死】【判例・裁判例】出張先の事故が労災(業務災害)と認められた事例

Xの夫Aは、1泊2日の予定で出張し、業務終了後に宿泊場所で同僚と飲食した後、同建物の2階と3階の間の階段の踊り場で倒れているのを発見されました。その後、Aは自力で起き上がり、就寝しました。しかし、朝になって異常が発見され、救急車で病院に運ばれましたが、結局急性硬膜外血腫で死亡してしまいました。Xは、Aの死亡は業務上の事由によるものだとして労災給付の申請をしましたが不支給処分とされ、審査請求、再審査...

【交通事故】【判例・裁判例】元請業者の運行供用者責任

  貨物運送を業とする元請運送会社Y1は、下請運送会社Y2所有の大型貨物自動車を運転手つきで借り上げ、貨物運送にあたらせていたところ、当該自動車が運送途中で交通事故を起こし、被害者が死亡してしまいました。そのため、被害者の遺族がY1、Y2に対して損害賠償請求訴訟を起こしたところ、Y1が自動車損害賠償保障法3条の運行供用者責任を負うかが問題になりました。 これについて、裁判所は、下...

【遺言】【判例・裁判例】自筆証書遺言における押印の位置

  亡Aには相続人として後妻X、先妻との間の子Yらがいました。また、Aは、自筆証書遺言を残していました。しかし、Aが残していた遺言には遺言書自体には押印がなく、遺言書を封入した封筒の封じ目に押印がなされていました。そのため、Xが当該遺言の無効確認を求めて裁判を起こしたところ、封筒の封じ目になされた押印が自筆証書遺言における押印として有効かが問題になりました。 これについて、裁判所...