宮城県仙台市の弁護士・法律事務所です。相続、労働、交通事故などご相談ください。

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【賃金・残業代・退職金】【判例・裁判例】外形的には任意退職した従業員の退職金額の算定

  Xらは、民法上の組合であるY1の従業員でしたが、上司が犯した業務上横領事件に関与したとの疑いをかけられ、自宅待機を命じられました。 そのため、職場復帰等を求めたところ、Y1の業務執行者であるY2社により、職場であった福岡事務所から東京地区事務所への配転命令及び同事務所への出所命令を受けたほか、その後も引き続き3回に渡り、出勤停止命令及び東京地区事務所への出所命令を受けました。 ...

【交通事故】【判例・裁判例】同乗中の妻の他人性

  Xは、夫Aの運転する自動車の助手席に同乗中、Aの過失により道路から自動車が転落したため、怪我をしました。 当該自動車は、Aが自己使用のために、Aの費用と名義で購入したもので、運転もAがしていました。そして、Xは当該自動車に同乗することもまれであり、運転免許も持っておらず、運転を補助する行為もしていませんでした。 また、Aは、当該自動車についてY保険会社と自賠責保険契約を締結して...

【交通事故】【判例・裁判例】泥棒運転の場合の同乗者の他人性

  A、Bは、公道上に半ドア状態で駐車されている自動車を見つけ、Aが運転席に,Bが助手席に乗り込みました。そして、Aは、エンジンキーが差し込まれたままであるのを見つけたため、自動車を発進させたところ、約150メートル進んだ地点で電信柱に激突するという交通事故を起こしし、助手席に乗っていたBが死亡してしまいました。 なお、本件自動車は、C社の従業が、帰社後、同社の社長が使用すると思い、...

【交通事故】【判例・裁判例】運転代行業者の運転する自動車に同乗中の使用権者の他人性

  Xは、自己が勤めるA社所有の自動車を貸与され、業務及び私用のため常時使用することを許されていました。Xは、帰宅途中にスナックで飲酒したため、運転代行業者であるBに自動車を自宅まで運転することを依頼しました。Bは、これを引き受け、代行運転者としてCを派遣しました。Cは、自動車にXを乗せて運転中、交通事故を起こし、それによりXは負傷し、右眼を失明してしまいました。 そのため、Xが、当...

【遺留分】【判例・裁判例】遺留分減殺請求権の法的性質

  Aは昭和36年2月19日に死亡しましたが、X、Yらの相続人がいました。 Yは、同月26日にAの全財産の遺贈を受けた事実をXへ告げ、その後、Xが知らない間に、Aの遺産である不動産を自分名義に所有権移転登記をしました。 Xは、昭和37年1月10日、Yの依頼を受けたBと話し合い、Bに対して遺留分減殺の意思表示をし、Bは即日それをYに伝えました。 Xは、それから6か月以上経過してから...

【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】退職勧奨が違法と判断された事例2

  X(女性)は、Y町の職員として働いていましたが、Y町では、男子58歳、同女子48歳に該当する職員を退職勧奨するものとされていました。 Y町は、Xが48歳となることを理由として、Xに退職勧奨をしましたが、Xがこれに応じなかったため、助役は、職務行為として、Xを町長室に呼び出して退職を勧奨し、町総務課長も、Xの夫の意見を聞きたいとして、Xの夫を呼び出すことを夫の同僚であるKに依頼し、...

【遺留分】【判例・裁判例】遺留分減殺請求後の転得者に対する遺留分減殺請求の可否

  Aは不動産を所有していましたが、Aの娘X1と婿養子X2は、Aから同不動産の贈与を受け、それに居住していました。他方、Aの孫であるBも、Aから同不動産の贈与を受けて所有権移転登記をし、A死亡後にX1、X2に対して同不動産の明渡しを求めました。 X1、X2は、Bに対して遺留分減殺請求をしましたが、交渉の途中でBが死亡し、Y1、Y2がBを相続しました。Y1、Y2への相続登記がなされた後...

【パワハラ・セクハラ】【判例・裁判例】教師に対し授業を含む一切の仕事を与えないなどの行為が違法と判断されたパワハラ事例

  Xは、Yの設置する高等学校の専任教諭をしていましたが、昭和55年4月から、それまで担当していた学科の授業、クラス担任その他の校務分掌の一切を外され、昭和56年4月以降はそれに加えて職員室内の席を他の教職員から1人だけ引き離される形で職員室の出入口に移動され、昭和57年3月からは、一切の仕事を外されたままX1人だけが第3職員室と称する別室で執務することを命ぜられ、更にその後昭和61年...

【交通事故】【判例・裁判例】会社所有自動車に同乗していた取締役の他人性

  X社は自動車を所有し、社員の送迎や用具の運搬に使用していました。X社の代表取締役の二男で、X社の取締役であるAは、X社の従業員であるBからトルコ風呂に行こうと誘われて、AがX社所有自動車を運転し、Bを同乗させて出かけましたが、途中で接触事故を起こしたため、Bに運転を交代してもらいました。しかし、BがX社所有自動車を運転中、Bの前方不注視等の過失により交通事故を起こしてしまい、同乗し...

【交通事故】【判例・裁判例】交通事故と医療過誤の競合

  Xらの子Aは、交差点でB運転のタクシーと衝突する交通事故で頭部等に傷害を負い、救急車でY病院に搬送されてC医師の診察を受けました。C医師は、頭部レントゲン撮影などの診察により、頭蓋骨骨折はないとの判断の下に、左頭部打撲挫傷、顔面打撲の診断と治療をし、付き添っていた母親に「何か変わったことがあったら来て下さい。」等の一般的な注意を与えて帰宅させました。 帰宅後、Aは、夕食も食べずに...