宮城県仙台市の弁護士・法律事務所です。相続、労働、交通事故などご相談ください。

宮城県仙台市青葉区片平1-1-6 ネオハイツ片平602号

  • 022-223-6657

あらかじめご連絡をいただければ、休日、夜間のご相談にも対応いたします。

【パワハラ・セクハラ】【判例・裁判例】教師に対し授業を含む一切の仕事を与えないなどの行為が違法と判断されたパワハラ事例

  Xは、Yの設置する高等学校の専任教諭をしていましたが、昭和55年4月から、それまで担当していた学科の授業、クラス担任その他の校務分掌の一切を外され、昭和56年4月以降はそれに加えて職員室内の席を他の教職員から1人だけ引き離される形で職員室の出入口に移動され、昭和57年3月からは、一切の仕事を外されたままX1人だけが第3職員室と称する別室で執務することを命ぜられ、更にその後昭和61年...

【交通事故】【判例・裁判例】会社所有自動車に同乗していた取締役の他人性

  X社は自動車を所有し、社員の送迎や用具の運搬に使用していました。X社の代表取締役の二男で、X社の取締役であるAは、X社の従業員であるBからトルコ風呂に行こうと誘われて、AがX社所有自動車を運転し、Bを同乗させて出かけましたが、途中で接触事故を起こしたため、Bに運転を交代してもらいました。しかし、BがX社所有自動車を運転中、Bの前方不注視等の過失により交通事故を起こしてしまい、同乗し...

【交通事故】【判例・裁判例】交通事故と医療過誤の競合

  Xらの子Aは、交差点でB運転のタクシーと衝突する交通事故で頭部等に傷害を負い、救急車でY病院に搬送されてC医師の診察を受けました。C医師は、頭部レントゲン撮影などの診察により、頭蓋骨骨折はないとの判断の下に、左頭部打撲挫傷、顔面打撲の診断と治療をし、付き添っていた母親に「何か変わったことがあったら来て下さい。」等の一般的な注意を与えて帰宅させました。 帰宅後、Aは、夕食も食べずに...

【遺言】【判例・裁判例】「相続させる」旨の遺言の解釈

  Aが死亡しましたが、Aは、自己所有の不動産を二女夫婦X1、X2と三女X3に相続させる旨の遺言を残していました。ところが、被相続人の夫Y1と長女Y2はそこから除外されていたので、Y1とY2が、X1、X2夫婦とX3の遺産の承継を争いました。 Xらが、Yらに対し、遺言により遺産を取得したと主張して、所有権または共有持分権の確認を求めて裁判を起こしたところ、特定の遺産を特定の相続人に「相...

【労働問題】【判例・裁判例】元従業員への留学費用の返還請求が認められた事例

  Yは、X社で働いていましたが、社員留学制度により、留学に伴う費用はX社の負担でアメリカに留学することになりました。Yは、留学に先立ち、帰国後一定期間を経ずに特別な理由なく退職することとなった場合、X社が留学に際し支払った一切の費用を返却する旨の誓約書をX社に差し入れていました。 Yは、2年の留学を終えて帰国後、Y社に復帰しましたが、2年5か月で退社しました。 そのため、X社が、...

【交通事故】【判例・裁判例】交通事故と自殺の間の相当因果関係の有無

  Aは、自動車を運転中、前方不注視のためセンターラインを越えて進入してきたY1運転(Y2所有)の自動車に衝突されるという交通事故に遭い、頭部打撲・左膝蓋骨骨折・頚部捻挫等の傷害を負いました。Aは、入通院して治療を受けた結果、身体の運動機能は順調に回復しましたが、頭痛・項部痛・眼精疲労等の後遺症が残りました。 Aは、本件事故の態様がY1の一方的過失によるものであって大きな精神的衝撃を...

【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】整理解雇が不当解雇と判断された事例

  Xは、Y社に入社し、生コン運転手として働いていました。平成10年2月27日、Y社は、Xに対し、解雇日を同年2月28日、解雇予告手当及び退職金1割増を支払、社会保険を同年3月31日まで支払うという解雇条件で整理解雇しました。 Xが従業員としての地位の確認と解雇1か月後からの給料の支払いを求めて裁判を起こしたところ、Y社による整理解雇の有効性が問題になりました。 これについて、...

【交通事故】【判例・裁判例】事故の競合の場合の責任の割合

  Xは、タクシーを運転中に、A運転のタクシーに追突されるという交通事故に遭い、むち打ち症の傷害を被り、1か月の安静加療を要するものと診断されました(第一事故)。 約1か月後に、Xが自動車を運転していたところ、Y運転の自動車に衝突され、外傷性頸椎症候群、両側根性坐骨神経痛を伴う頸部捻挫の傷害を負いました(第二事故)。 Xが、Yらに対して、損害賠償請求の裁判を起こしたところ、事故が競...

【相続】【判例・裁判例】母の死亡による相続の場合の第三者保護の有無

  Aの非嫡出子X、B、Cは、いずれも他の夫婦の子として届出がされましたが、CはAと養子縁組をしました。 その後、Aが死亡し、X、Bは、Aの非嫡出子として、CはAの養子としてAを相続しました。相続分は、X、Bが各4分の1、Cが2分の1でしたが、XはBの4分の1の持分の譲渡を受けて持分2分の1となりました。ところが、Cは、戸籍上では自己が唯一の相続人となっていたことから、X、Bに無断で...

【パワハラ・セクハラ】【判例・裁判例】異性関係に関する噂を流すなどの行為が違法と判断されたセクハラ事例

  Xは、Y1社で働いていましたが、Xの上司であるY2は、Y1社のアルバイト学生等に対し、Xの異性との交遊関係が派手であるといった、Xの社会的評価にとっては不利益な発言を繰り返すほか、Y1社の専務に対し、Y1社の取引の1つが途絶えたのはXがその取引先の担当者と結んでいた男女関係のもつれが原因であるといった報告を、事実関係を充分確認することなく行ったりしました。このような中で、XとY2と...