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【相続】【判例・裁判例】共同相続と登記

  亡Aには遺産として宅地、建物、畑があり、亡Aの相続人には、妻X1、子X2、X3、Y1がいました。 Y1の夫Bが、Y1以外の相続人の相続放棄申述書を偽造して、亡Aの遺産についてY1単独名義の相続登記をし、Y2、Y3に対する借入れの担保として、宅地、建物についてY2に対し、畑についてY3に対し、売買予約の仮登記をしました。 そのため、Xらが、Y1に対して単独名義の所有権移転登記の抹...

【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】退職勧奨が違法と判断された事例

  Y市教育委員会は、市立高校の教員であるX1、X2に対して退職勧奨を行ってきましたが、X1、X2はこれに応じませんでした。なお、この間、昭和42年3月には、優遇措置を条件とする退職勧奨を行わない旨の通知がなされました。 昭和45年1月、Y市教育委員会において、高年齢の教員に対する退職勧奨の方針を決定し、これに基づき、X1に対して、昭和45年3月から5月までの間に11回、X2に対して...

【交通事故】【判例・裁判例】損害賠償額の算定にあたって被害者のり患していた疾患を斟酌することの可否2

  Xは、タクシーを運転中、Yが運転する自動車に追突されるという交通事故に遭い、頸椎捻挫、腰椎捻挫と診断され、151日間入院しましたが、頸部運動制限、頸部痛等の症状は改善されず、退院後も1年5か月通院し、事故の1年10か月後に後遺障害固定とされました。Xはその後も通院を続け、他の病院に転院しましたが、そこでの検査の結果、Xの頸椎に後縦靭帯の骨化が発見され、事故直後のレントゲン写真からも...

【相続】【判例・裁判例】債務不履行を理由とする遺産分割協議の解除の可否

  亡Aの相続人である、妻B、子X1~X4、Yは、遺産総額約1億円のうち約4300万円分の遺産をYが取得する等の内容の遺産分割協議を成立させました。また、その際、YがX3、X4と仲良くすること、Bと同居してBを扶養すること等を約束しました。 ところが、Yは、これらの約束を守りませんでした。 そのため、XらがYに対して遺産分割協議の解除を主張して裁判を起こしたところ、債務不履行を理由...

【パワハラ・セクハラ】【判例・裁判例】胸を触ろうとするなどの行為が違法と判断されたセクハラ事例

  Y1社は、本店所在地である代表取締役Y2宅の家政婦としてXを雇用していました。Y2は、Xらと食事をした際、Y2の卑猥な言葉にもXが嫌がる風なく大胆に応じたことに気を許し、以後、自己が雇い主の立場にあることを奇貨として、Xに対し、Y2宅で家政婦として勤務中、あるいは勤務時間後に、性的な発言を平気で行い、Xの胸を触ろうとしたり、首筋に口を寄せるなどし、挙げ句には性交渉を迫り、「お金をあ...

【交通事故】【判例・裁判例】損害賠償額の算定に当たって被害者のり患していた疾患を斟酌することの可否

  Y運転の自動車が、A運転の自動車に衝突するという交通事故が起きました。Aにはこれといった外傷はありませんでしたが、その後記憶喪失に陥り、自宅療養していましたが、外科病院に入院しました。さらに、精神症状の存在を理由に精神科医院に入院し、症状が改善しないまま死亡してしまいました。 Aは、本件事故の1か月前、車内でエンジンをかけたまま仮眠して一酸化炭素中毒にかかり、入院していましたが、...

【遺言】【判例・裁判例】視覚障害者の証人適格

  Aは、視覚障害者であるXとその妻Bを証人として、全財産をCに遺贈し、Xを遺言執行者に指定するという内容の公正証書遺言をしました。ところが、Aの死後、Aの子であるYらはAの遺産である不動産につき、法定相続分に基づいて移転登記をしました。 そのため、Xは、遺言執行者として、その登記の抹消を求めて裁判を起こしたところ、視覚障害者は公正証書遺言の証人としての適格はなく遺言が無効となるかが...

【交通事故】【判例・裁判例】損害の拡大に被害者の心因的要因が寄与している場合の責任の範囲

  Xは、昭和44年3月、夫が運転する自動車に同乗中にYが運転する自動車に追突されるという交通事故に遭い、外傷性頭頸部症候群の傷害を負いました。Xは、医師から安静加療約50日を要すると言われて入院しましたが、その後も頭痛、頸部痛、肩部痛等多彩な症状を訴え続け、10年以上も入通院を続けました。 XがYに対して、損害賠償の裁判を起こしたところ、損害の拡大に被害者の心因的要因が寄与している...

【遺言】【判例・裁判例】運筆について他人の補助を受けてなされた自筆証書遺言が自書といえるか

  被相続人Aが死亡しましたが、Aには相続人としてXら、Yら等がいました。Aは、遺産の大部分をYらに与える旨の遺言書を残していましたが、当該遺言は、Aの妻Bが、Aの手にBの手を添えて運筆について補助をして作成されたものでした。 そのため、Xらが当該遺言の無効確認を求めて裁判を起こしたところ、運筆について他人の添え手による補助を受けてされた自筆証書遺言が「自書」(民法968条1項)とい...

【パワハラ・セクハラ】【判例・裁判例】従業員を職場で孤立させるなどの行為が違法と判断されたパワハラ事例

  Y社は、企業防衛を図るということを理由に、従業員であるXらに対して、職場内外で、徹底的な監視、調査の態勢を固め、他の従業員からの遮断、文化・体育行事からの排除などを図る方針を定めました。そして、Xらの行動の監視、他の従業員への職場及び通勤途上でのXらとの接触を避けるようにとの働きかけのほか、帰宅時の尾行、ロッカーの無断捜索と中に入っていた手帳の写真撮影等を行いました。 そのため、...