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【遺留分】【判例・裁判例】遺留分減殺請求を受けた受遺者による弁償すべき額の確定を求める訴えの確認の利益

  X、Y1、Y2は、平成16年12月に死亡した被相続人Aの子です。 Aは、平成10年12月に遺産分割の方法を指定する公正証書遺言を作成し、Xはその遺言に基づきAの遺産の一部を相続により取得しました。そのため、Yらは、平成17年12月ころ、Xに対し、遺留分減殺の意思表示をしました。 これに対し、Xは、Yらに対して、遺言による遺産分割方法の指定がYらの遺留分を侵害するものである場合は...

【労働問題】【判例・裁判例】国の安全配慮義務2

  自衛隊の会計隊長Aは、同隊のジープを運転し、隊員輸送任務を終えました。その帰途、Aは、極めて滑りやすい道路状況を看過し、急に加速するなど運転を誤り、ジープを反対車線に進入させ、対向車に衝突してしまいました。その事故により、Aが職務上同乗を命じていたBが死亡してしまいました。 そのため、Bの遺族であるXが国に対し、Aを履行補助者とする国の安全配慮義務違反を理由に国に対して損害賠償を...

【遺留分】【判例・裁判例】価額弁償請求権における遅延損害金の起算日

  Aには相続人として、Xら、Yら等がいました。 Aは、生前、公正証書により、Aの遺産をY等にそれぞれ相続させる旨の遺言をしていました。 Xらは、Yら等に対して遺留分減殺請求権を行使し、Yら等がAから前記公正証書遺言により取得した遺産につき、それぞれその20分の1に相当する部分を返還するように求めました。 その後、Xらは、Yらに対して遺留分減殺を原因とする不動産の持分移転登記手続...

【交通事故】【判例・裁判例】損害賠償額の算定に当たり被害者の将来の逸失利益を現在価額に換算するために控除すべき中間利息の割合

  Xらの子であるA(当時9歳)が歩道を自転車に乗って走行中、Y運転の自動車が歩道に乗り上げ、Aを跳ねるという交通事故を起こし、Aは死亡してしまいました。 そのため、XらがYに対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、損害賠償額の算定に当たり被害者Aの将来の逸失利益を現在価額に換算するために控除すベき中間利息の割合が問題になりました。 これについて、裁判所は、損害賠償額の算定...

【遺留分】【判例・裁判例】民法1041条の規定により受遺者が遺贈の目的の返還義務を免れるためにすべき価額弁償の意義

  Xは、Aの唯一人の相続人でした。しかし、Aが公正証書遺言により、その唯一の財産ともいうベき建物を自己の甥にあたるYに遺贈して死亡してしましました。 そして、Yにおいて同建物につき遺贈による所有権移転登記をしました。 そのため、Xは、Aのした遺言が無効であるとして遺言の無効確認及び所有権移転登記の抹消登記手続を求めるとともに、もし遺言が有効であるとすれば、遺留分減殺請求権を行使す...

【遺留分】【判例・裁判例】遺留分減殺請求を受けるよりも前に遺贈の目的を譲渡した受遺者が遺留分権利者に対してすべき価額弁償の額の算定

  Aには相続人としてXら及びYがいました。 Aは死亡時において土地についての借地権の2分の1の割合による持分を有していたところ、Yは、Aから当該借地権持分の遺贈を受け、B社に対し、これを自身の有する残りの2分の1の割合による持分と共に当時における客観的に相当な額である約2億8000万円で売却しました。 Xらは、その後、Yに対する遺贈の事実を知り、Yに対し、同遺贈につき遺留分減殺請...

【労働問題】【判例・裁判例】国の安全配慮義務

  自衛隊員のAが自衛隊駐屯地で車両整備に従事していたところ、後進してきた大型自動車の後輪に頭部をひかれて死亡してしまいました。 そのため、Aの父母であるXらが国に対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、国には使用者として隊員に対し安全配慮義務を負い、債務不履行による損害賠償義務があるのかが問題になりました。 これについて、裁判所は、国は、公務員に対し、国が公務遂行のために...

【交通事故】【判例・裁判例】男児の逸失利益を男子労働者の全年齢平均賃金額を基準として算定しホフマン式計算法により事故当時の現在価額を算定することの当否

  Aは9歳の男児ですが、Yの運転する自動車に轢かれるという交通事故に遭い、死亡してしまいました。そのため、Aの親であるXらがYらに対してが損害賠償を求める裁判を起こしたところ、男児の逸失利益を男子労働者の全年齢平均賃金額を基準として算定しホフマン式計算法により事故当時の現在価額を算定することの当否が問題になりました。 これについて、裁判所は、死亡した男児の将来の得べかりし利益を...

【遺留分】【判例・裁判例】民法1041条1項の価額弁償請求における贈与又は遺贈の目的物の価額算定の基準時

  Aが死亡し、X1、X2、Y、B、Cが相続人となりました。 ところが、Aは、その全遺産である土地を全てYに遺贈していたことが後に判明しました。かかる遺贈により、X1、X2の遺留分が侵害されたため、X1、X2はYに対して遺留分減殺請求をしたうえ、土地について共有持分権を有することの確認と当該持分権についての持分権移転登記を求める裁判を起こしました。 その裁判の中で、Yは土地の一部に...

【パワハラ・セクハラ】【判例・裁判例】セクハラ等を理由としてされた懲戒処分の有効性

  Y社は、水族館の経営等を目的とする株式会社で、X1はY社の営業部サービスチームのマネージャーであり、X2は営業部課長代理でした。Y社の営業部事務室内では、X1、X2のほか、女性従業員Aを含む20数名が勤務していました。また、Y社は、職場におけるセクハラの防止を重要課題として位置付け、研修への毎年の参加を全従業員に義務付けるほか、セクハラ禁止文書を作成して従業員に配布し、職場にも掲示...