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【労働問題】【判例・裁判例】住宅設備機器の修理補修等を業とする会社と業務委託契約を締結してその修理補修等の業務に従事する受託者の労働組合法上の労働者性

  X社は、親会社であるA社の製造した住宅設備機器の修理補修等を主たる事業とする株式会社です。X社の従業員約200名のうち修理補修等に従事する可能性があるのは30名未満で、修理補修業務の大部分は約590名いるカスタマーエンジニア(CE)によって行われていました。 X社は、CEとの間で1年ごとに更新される業務委託契約を締結し、製品全般の修理点検等をCEに委託していましたが、業務委託手数...

【労災・過労死・過労自死】【判例・裁判例】会社の歓送迎会参加後の交通事故が業務上の事由による災害に当たるか

  Aは、平成22年8月、B社の親会社であるC社からB社に出向し、B社のa工場等において、営業企画等の業務を担当していました。B社は、主に金型の表面にクロムメッキをする事業を営む会社であり、同年12月7日当時、Aを含めて7名の従業員が在籍していました。なお、B会社の代表取締役社長であるDは、C社の事業企画部長を兼任し、C社の本店所在地である名古屋市にいることが多いため、C社の生産部長で...

【交通事故】【判例・裁判例】交通事故により被害者に身体傷害及び車両損傷を理由とする損害が生じた場合における消滅時効の起算点

  平成27年2月26日、Xが所有し運転する大型自動二輪車とYが運転する普通乗用自動車が交差点において衝突する事故が発生しました。 Xは、本件事故により頸椎捻挫等の傷害を負い、通院による治療を受け、平成27年8月25日に症状固定の診断がされました。また、Xが運転していた二輪車には、本件事故により損傷が生じました。 Xは、平成30年8月14日、Yに対し、本件事故による損害(身体傷害及...

【交通事故】【判例・裁判例】軍人恩給としての扶助料の逸失利益性

  Aは、夫が第二次大戦に出征して戦死したことにより、いわゆる軍人恩給としての扶助料を受給していました。 Aは、交通事故によって死亡してしまいました。 そのため、Aの相続人であるXらが、加害者に対して、損害賠償を求める裁判を起こしたところ、不法行為により死亡した者が生存していたならば将来受給し得たであろういわゆる軍人恩給としての扶助料の逸失利益性が問題になりました。 これにつ...

【交通事故】【判例・裁判例】被害が生命侵害に至らない場合の近親者の慰謝料請求権

  Yは普通自動車を運転中、X1と接触する事故を起こしました。 この事故により、X1には、頭蓋底骨折、視束萎縮による右眼失明、左眼の裸眼視力0.06、両耳の外傷性感音性難聴、歩行異常等の後遺症が残ってしまいました。 そのため、X1は、Yらに対して損害賠償を請求したほか、X1の両親であるX2、X3が、X1の受傷により精神上甚大な苦痛を被ったとして、Yらに対して慰謝料を請求したところ、...

【交通事故】【判例・裁判例】被害者側の過失

  信号機が設置されている交差点で、X1を同乗させたX1の夫であるX2が運転する自動車と、Y1が運転するY2所有の自動車が衝突する交通事故が発生しました。この交通事故により、X1、X2は傷害を負いました。 そのため、Xらは、Yらに対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、運転者である夫の過失を妻である被害者の過失として斟酌することができるかが問題になりました。 これについて、...

【交通事故】【判例・裁判例】休車損

  Y鉄道会社に勤務する電車運転手AがY社所有の電車を街路上運転中、X社所有の貨物自動車に追突し、破損させてしまいました。 X社は、上記貨物自動車の修理のために70日以上にわたって同自動車の使用を休止せざるを得なくなりました。 そのため、X社は、同自動車の使用によって得られたはずの純益を損失したとして、Y社に対して損害賠償請求をしたところ、貨物自動車の休車による損害が通常生ずべき損...

【交通事故】【判例・裁判例】遺族年金の逸失利益性

  Aが交通事故により死亡しました。 そのため、Aの子であるXらが加害者であるY1、Y1が自動車損害賠償責任共済契約を締結していたY2農協に対し損害賠償を求める裁判を起こしました。その裁判の中で、不法行為により死亡した者が生存していたならば将来受給し得たであろう遺族厚生年金の逸失利益性が問題となりました。 これについて、裁判所は、不法行為により死亡した者が生存していたならば将来...

【交通事故】【判例・裁判例】損害額からの搭乗者保険金の控除

  Y1運転の自動車とY2運転の自動車の交通事故により、Y2運転の自動車に同乗していたAが死亡してしまいました。Y2が加入していた自動車保険から、Aの相続人であるXらに搭乗者傷害保険金が1000万円支払われました。 XらがY1、Y2に対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、被保険自動車に搭乗中交通事故により死亡した者の相続人が受領したいわゆる搭乗者傷害保険の死亡保険金を右相続人の...

【交通事故】【判例・裁判例】示談と後遺症

  貨物自動車運送業を営むYの被用者であるAは、貨物自動車を運転中、過失によりBに接触し、傷害を負わせてしまいました。 事故当日の医師の診断では、15週間の安静加療を要するとされ、B自身は比較的軽微な負傷と考えました。そのため、数日後、BとYとの間で、「本件事故による治療費その他慰藉料等の一切を自動車損害賠償保険金により支払」い、「爾後本件に関しては双方何等の異議要求を申立てない」旨...