宮城県仙台市の弁護士・法律事務所です。相続、労働、交通事故などご相談ください。

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【相続】【判例・裁判例】遺産である可分債権の分割承継

  Aは、Yに対して損害賠償請求訴訟を起こしましたが、裁判の途中で亡くなりました。Aの相続人であるXらがAの起こした裁判を引き継ぎ、Yに対してXらの相続分に応じて支払をするように請求したところ、相続財産である可分債権が共同相続人に当然に分割して承継されるのかが問題になりました。 これについて、裁判所は、相続人数人ある場合において、その相続財産中に金銭その他の可分債権あるときは、そ...

【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】懲戒解雇が不当解雇と判断された事例

  X1、X2はY社に勤務していたところ、平成5年10月25日、26日、平成6年2月10日に、Y社のA課長代理に対して暴行したとして、警察に被害届を、検察庁に告訴状を出されました。検察庁は平成11年12月28日、X1、X2を不起訴処分としました。 Y社は、平成13年4月17日に、上記暴行事件等を理由にX1、X2を諭旨退職処分とし、同月25日までに退職願を提出すれば自己都合退職とし退職...

【交通事故】【判例・裁判例】自動車を修理のために預かった業者の運行供用者責任

  自動車修理業者Yは、Aから修理のために自動車を預かっていたところ、Yの従業員Bが、当該自動車をYに無断で運転中に交通事故を起こし、Xに傷害を負わせてしまいました。 そのため、XがYに対して損害賠償請求の裁判を起こしたところ、自動車を修理のために預かっていた自動車修理業者であるYが自動車損害賠償保障法3条の運行供用者としての責任を負うかが問題となりました。 これについて、裁判...

【相続】【判例・裁判例】遺産である金銭が当然に分割承継されるか

  Aは現金6000万円以上を保有したまま死亡したところ、Aには相続人としてXらとYがいました。YはAが保有していた現金を「A遺産管理人Y」名義で銀行に預金しました。 Xらは、遺産分割協議が成立する前に、Yに対して、法定相続分に応じた金銭の支払いを求めて裁判を起こしたところ、相続人が、遺産分割前に、遺産である金銭を保管している他の相続人に対して自己の相続分相当の金銭の支払を請求するこ...

【パワハラ・セクハラ】【判例・裁判例】交際を迫る等の行為が違法と判断されたセクハラ事例

  Xは、Y1社のA支店で働いていました。 Xの上司であるY2は、Xに対し、Xが入社した直後から交際を迫っていました。また、Xを誘って飲食をした後、Xの運転していた車の中で暴行を振るったり、Xから付き合いを断られると、Y3とともに、Xと支店長とが特別の関係にあるかのような噂を流しました。 また、Xの上司であるY3は、夜間、Xを頻繁に食事に誘い、Xの自宅にしばしば電話をかけたり訪問し...

【交通事故】【判例・裁判例】所有権留保の場合の運行供用者責任

  Yは所有権留保付きで代金月賦払いでAに自動車を売り渡したところ、Aは代金完済前に当該自動車をBに転売しました。CがBを乗せて当該自動車を運転していたところ、Dをはねて死亡させてしまいました。 Dの親であるXは、Yが当該自動車の所有名義人であることから、Yに対して損害賠償請求の裁判を起こしたところ、所有権留保付きで自動車を売り渡した売主が自動車損害賠償保障法3条の運行供用者にあたる...

【交通事故】【判例・裁判例】返還約束が守られない場合の自動車所有者の運行供用者責任

  Yは、友人であるAに対し、2時間後に返すという約束で自己所有の自動車を貸しました。しかし、Aは約束に反して自動車を返さず、Yによる返還請求に応じずに約1か月にわたって自動車の使用を継続しました。そして、当該自動車を運転中に対向車と衝突するという交通事故を起こし、Bを死亡させてしまいました。そのため、Bの遺族であるXらがAに対してのみならずYに対しても損害賠償請求の裁判を起こしたとこ...

【相続放棄】【判例・裁判例】相続放棄と詐害行為取消

  破産会社A社は、Bに対して債権を有していましたが、Bが死亡しました。Bの相続人であるYらは、Bの債務超過を理由に相続放棄をしました。そのため、A社の破産管財人であるXは、Yらの相続放棄の取り消しと、金銭の支払いを求めて裁判を起こしたところ、Yらのなした相続放棄が民法424条の詐害行為取消権行使の対象となるかが問題となりました。 これについて、裁判所は、相続の放棄のような身分行...

【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】雇止めの効力の判断にあたり解雇に関する法理を類推すべきとされた事例

  Xらは、電気機器等の製造販売を目的とするY社に雇用期間を2か月とする臨時工として雇用されたところ、Y社は、Xらとの間で、5回から23回にわたって契約を更新してきました。ところが、Y社は、Xらに対して、勤務成績不良等を理由に、雇止めの意思表示をしました。そのため、Xらは、Y社に対して、自らが雇用契約上の権利を有する地位にあることの確認と賃金の支払いを求めて裁判を起こしたところ、雇止め...

【遺言】【判例・裁判例】自筆証書遺言における押印と指印

  亡Aには相続人としてX、Yらがいました。また、Aは、自筆証書遺言を残していました。しかし、Aが残していた遺言は、押印が指印でなされていました。そのため、Xが当該遺言の無効確認を求めて裁判を起こしたところ、自筆遺言証書における押印は指印をもって足りるのかが問題となりました。 これについて、裁判所は、自筆証書によって遺言をするには、遺言者が遺言の全文、日附及び氏名を自書した上、押...