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【相続】【判例・裁判例】遺産中の不動産の賃料債権の帰属

  Aが死亡し、その法定相続人は、妻X、子Y、Bらでした。Aの遺産にはいくつかの不動産が含まれていました。 Aの相続人らは、各不動産から生ずる賃料、管理費等について、遺産分割により各不動産の帰属が確定した時点で清算することとし、清算までの期間に支払われる賃料等を管理するための銀行口座を開設し、各不動産の賃借人らに賃料を口座に振り込ませ、また、その管理費等を口座から支出してきました。 ...

【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】処分後に判明した非違行為の処分理由への追加

  Xは、ホテル、公衆浴場等を業とするY社が経営する店舗で、マッサージ業務に従事していました。 Xは、平成5年8月31日、体調不良を理由に、翌9月1日から2日間の休暇を申し出たところ、Y社の代表者は、Xに対して出勤拒否等を理由とする懲戒解雇を言い渡しました。 そのため、Xは、Y社に対して地位保全等仮処分を申し立てたところ、平成6年4月11日、Y社は答弁書の中で、Xが採用の際に提出し...

【相続】【判例・裁判例】相続に関する不当な利益を目的としない遺言書の破棄・隠匿行為と相続欠格事由

  Aは、自身が会長的立場にあり、長男Y1が代表取締役を務めるB社の債務について、Y2社に賃貸中の甲土地をY2社に売却してその売却代金をもって債務の弁済に充てることとしました。そして、AとY2社との間で売買契約が成立し、代金全額がAに支払われました。また、Aは、かかる売買契約の趣旨を明らかにしておくために、「甲土地の売却代金はB社に寄付するから、Y1は債務の弁済に充てること、また他の兄...

【交通事故】【判例・裁判例】会社が休業・欠勤扱いしていない期間の休業損害

  普通自動車を運転しているXがYの運転する自動二輪車に追突されるという交通事故により、Xは、頚椎捻挫の傷害を負いました。Xの入通院は、入院26日、通院80日に及びました。当時、XはA生命保険会社の外交員等としての収入を得ていたところ、Xが入通院した106日のうち、A社がXを休業・欠勤扱いにしていたのは64日間でした。 XがYに対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、A社が休業・...

【賃金・残業代・退職金】【判例・裁判例】管理監督者の深夜割増賃金請求権

  Yは、平成8年4月、理髪店チェーンであるX社に入社し、平成13年ころ以降は「総店長」という地位に就任して、自ら理美容業務を行いつつ、X社の5つの店舗の改善策や従業員の配置等について高齢であるX社の代表者に助言する立場にありました。また、Yは、平成16年11月以降、通常業務終了後に午後9時ころから開かれていた店長会議に毎月出席していましたが、この会議は長いときには2時間に及ぶことがあ...

【相続】【判例・裁判例】被相続人から抵当権の設定を受けた相続債権者が相続財産法人に対して抵当権設定登記手続を請求することの可否

  Aは、平成元年9月25日、X銀行に対する4億円の債務を担保するため、所有する不動産に極度額4億4000万円の根抵当権を設定しました。しかし、その設定登記手続がされないまま、Aは平成7年1月30日に死亡してしまいました。そのため、Xは、当該根抵当権について仮登記を命ずる仮処分命令を得て、同平成7年3月20日、平成元年9日5月2の設定を原因とする本件仮登記を完了しました。 その後、A...

【相続】【判例・裁判例】共有者の一人が相続人なくして死亡したときとその持分の帰趨

  本件土地は、もともとAの所有でしたが、Aの死亡により、Aの妻であるBとAの兄弟姉妹(代襲相続人を含む)28名、合計29名の共有となりました(Bの持分は登記簿上22680分の15120、すなわち3分の2と登記されています)。Bは昭和57年7月28日死亡し、相続人がいなかったため、X1、X2は、Bの特別縁故者として家庭裁判所へ相続財産分与の申立てをし、裁判所は、昭和61年4月28日、本...

【交通事故】【判例・裁判例】胎児の死亡による損害2

  X1は妻のX2を同乗させて自動車を運転中、Yの運転する自動車に衝突されるという交通事故に遭いました。X2は、事故当時妊娠中でしたが、事故の衝撃で事故後数日して切迫流産のため、胎児を失ってしまいました。 そのため、X1、X2がYに対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、X2が流産を余儀なくされたことによる慰謝料をX1が請求できるかが問題になりました。 これについて、裁判所...

【交通事故】【判例・裁判例】胎児の死亡による損害

  Xは、昭和52年5月18日、Y運転の自動車に追突されるという交通事故被害に遭い、整形外科病院で頸椎捻挫の治療を受けました。また、Xは、同年7月末に、産婦人科医院の診察を受けたところ、「妊娠3か月重性妊娠悪阻」と診断されました。Xは、整形外科病院で、頸椎捻挫の治療を受けながら妊娠を継続して分娩することは、母体への悪影響の他、奇形児が生まれてくるおそれがあると判断されたため、同病院の説...

【交通事故】【判例・裁判例】弁護士費用の賠償義務が履行遅滞になる時期

  Xが国道で自転車に乗車中、Y所有の自動車に衝突される交通事故に遭い、傷害を負わされました。Xは、自賠法3条に基づき、Yに対し、同交通事故による損害として弁護士費用13万円を含む132万円余とこれに対する訴状送達の日の翌日からの遅延損害金の支払を求める裁判を起こしたところ、不法行為と相当因果関係に立つ損害である弁護士費用の賠償債務が履行遅滞となる時期が問題となりました。 これに...