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【賃金・残業代・退職金】【判例・裁判例】固定残業制の有効性4

  Xは、平成24年4月、医療法人であるYとの間で、雇用契約を締結しました。当該雇用契約に係る契約書には、①年俸を1700万円とし、年俸は、本給(月額86万円)、諸手当(月額合計34万1000円。ただし同月分のみ初月調整8000円を加算)及び賞与により構成されること、②時間外勤務に対する給与は、Yの医師時間外勤務給与規程の定めによること等の定めがありました。そして、医師時間外勤務給与規...

【交通事故】【判例・裁判例】デイサービス利用者の降車時の負傷

  Aは、83歳の女性で骨粗しょう症であり、身長が約115cmでした。Aは、B介護サービスセンターで通所介護サービスを受けていたましが、その送迎は、Bセンターの送迎車で行われていました。送迎車は、地面から床ステップ及び後部座席の座席面までの高さがそれぞれ約37cm、約72cmであったところ、通常、Aが降車する際には、Bセンターの職員がAを介助し、送迎車の床ステップと地面との間に高さ約1...

【交通事故】【判例・裁判例】搭乗者傷害条項における死亡保険金の支払事由

  Aは、午後9時50分ころ、高速道路で、自動車を運転中、何らかの原因により運転操作を誤って、自動車をガードレールに衝突させるという交通事故(自損事故)を起こしてしまいました。その結果、A運転自動車は破損して走行不能となり、走行車線と追越車線とにまたがった状態で停止しました。 Aは、交通事故後すぐに自動車から降り、小走りで走行車線を横切って路肩付近に避難しましたが、その直後に事故現場...

【交通事故】【判例・裁判例】トラックに積載された鋼管くいをクレーン車の装置により荷下ろしする際に作業を手伝ったトラックの運転者が鋼管くいの落下により死亡した事故につきトラック運転者が自賠法3条にいう「他人」に当たるか

  Xは、クレーン車のリース及びくい打ち等の基礎工事等の仕事をしている者であり、その保有する大型特殊自動車(移動式クレーン車)について、Y社との間で、自動車損害賠償保障法(自賠法)に基づく責任保険契約を締結していました。 橋りょう整備工事の現場において、A社の従業員であるBは、自身が運転するトラックに積載して運搬してきた鋼管くいの荷下ろし作業中に、鋼管くい一本に玉掛けを行い、Xの従業...

【交通事故】【判例・裁判例】子の友人による飲酒運転

  Xは、深夜、普段父親Bの仕事の手伝いなどで使用している自動車を運転してAと一緒にバーに出かけ、Aと共に飲酒しました。Xは酔いが醒めたころに自分で自動車を運転するつもりでしたが、自動車のキーをカウンターの上に置いたまま泥酔して寝込んでしまいました。 Aは、意識を失っているXを同乗させた上、自宅に帰るために自動車を運転したところ、交通事故を起こし、Xが負傷してしまいました。なお、事故...

【交通事故】【判例・裁判例】記名被保険者の子が胎児であった時の事故と無保険車傷害条項による保険金請求

  X2は、X1の父で、X3は、X1の母です。 平成11年1月、交差点において、X3の運転する自動車がY1の運転する自動車(任意保険無加入)と衝突する事故(「本件事故」)が発生しました。 本件事故当時、X3は妊娠34週目でしたが、事故後運ばれた病院で緊急帝王切開手術を受けてX1を出産しました。しかし、X1は重度仮死状態で出生し、入院し治療を受けたものの重度の精神運動発達遅滞の後遺障...

【交通事故】【判例・裁判例】被害者による保険金の代位請求訴訟

  交差点において、直進するA運転の原動機付自転車が、同車と同一方向から進行してきて同交差点を左折しようとしたB運転の大型トラック(B車)に接触してAが死亡してしまいました。 そこで、Aの両親であるXらが、B車の保有者であるY1に対し、自動車損害賠償保障法3条に基づいて損害賠償を求めるとともに、それと併合して、Y1との間で、B車につきY1を被保険者として自家用自動車保険契約を締結して...

【相続】【判例・裁判例】共同相続された定期預金債権及び定期積金債権は相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割されるか

  亡Aには相続人としてXとBがいました また、亡Aの遺産には、Y信用金庫に対する普通預金債権、定期預金債権、定期積金債権がありました。 Xが、Y信金に対して、普通預金債権、定期預金債権、定期積金債権を相続分に応じて分割取得したとして、その支払を求める裁判を起こしたところ、共同相続された定期預金債権及び定期積金債権は、相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割されるかが問題になりまし...

【相続】【判例・裁判例】共同相続された普通預金債権、通常貯金債権及び定期貯金債権は遺産分割の対象となるか

  Aは、平成24年3月に死亡したところ、Aの法定相続人は、XとYの2人でした。 Aは、評価額約258万円の不動産のほかに、約4000万円の預貯金を有していました。また、Yには約5500万円の特別受益がありました。 このような状況で、XがYに対してAの遺産である不動産及び預貯金の遺産分割を求める調停を家庭裁判所に申し立てたところ、家庭裁判所は、遺産のうち、預貯については相続時に当然...

【労働問題】【判例・裁判例】転勤命令が権利濫用に当たる場合

  X は、昭和40年4月にY社に入社しました。Xの入社後の希望勤務地は大阪であり、希望通り入社後の最初の勤務地は大阪になりました。 Xは、昭和46年7月日、大阪以外の神戸営業所に転勤しましたが、特に異議を述べませんでした。 Y社は、昭和48年9月、Xを広島営業所に配転させる転勤を内示しましたが、Xは家庭の事情を理由に転居を伴う転勤には応じられないとして拒否しました。その後、Y社は...