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【遺留分】【判例・裁判例】遺留分減殺請求権の行使の効果として生じた目的物返還請求権等の消滅時効

  Aは、昭和47年11月15日、自己所有の土地の持分を長男Yに遺贈する旨の遺言をし、同月23日に死亡しました。 Aの二男Xは、同遺贈の存在を知った後、昭和48年5月、同遺贈について遺留分減殺請求の意思表示をしました。その後、調停の中で、遺留分減殺についてYと協議しましたが、結局不調になりました。 そのため、Xは、昭和50年に、Yに対して、遺留分減殺請求によりAの遺産について持分を...

【労働問題】【判例・裁判例】採用内定取消が無効と判断された事例

  Y社は、A大学を通じて、卒業予定者に対する求人募集を行いました。Xは、A大学の推薦を得て、この求人募集に応じ、入社試験を受けて、Y社から採用内定通知を受けました。そして、Xは、Y社からの求めに応じて、大学卒業のうえは間違いなく入社する旨及び一定の取消事由があるときは採用内定を取り消されても異存がない旨を記載した誓約書を提出しました。 その後、Xは、Y社から会社の近況報告その他のパ...

【交通事故】【判例・裁判例】自動車販売会社の中古車の欠陥についての責任

  X1は、自動車販売会社Yから、中古ダンプカーを庭石運搬用トラックに改造した本件自動車を購入しました。なお、本件自動車は、Yが下取りした中古ダンプカーを整備業者Aに車検整備を依頼するとともに自社で架装を行い、Aを通じて車検を受けたものでしたが、下取り前にすでにテンションアームとブレーキホースの接触でオイル漏れがあったため、当時の所有者が針金でブレーキホースの位置を下回りに改造し、その...

【遺言】【判例・裁判例】「相続させる」旨の遺言により遺産を相続させるものとされた推定相続人が遺言者の死亡以前に死亡した場合における遺言の効力

  Aは、平成5年2月17日、自己の所有する財産全部を子Bに相続させる旨の遺言をしました。ところが、Bは、平成18年6月21日に死亡し、その後、Aが同年9月23日に死亡しました。 そのため、Aのもう1人の子であるXが、Aの遺言は、BがAより先に死亡したことにより効力を生じないこととなり、XがAの遺産につき法定相続分に相当する持分を取得したと主張して、Bの子であるYらに対して、Aがその...

【労災・過労死・過労自死】【判例・裁判例】高血圧性脳出血と業務との間の相当因果関係が認められた事例

  Xは、バス運転手として働いていたところ、昭和63年1月から2月にかけて、スキーバスの運転手をしていました。Xは、この期間、修理のため長時間寒冷に暴露されるなどし、その業務により血圧上昇が繰り返されていました。 Xは、昭和63年2月20日、午前5時に出勤し、午前7時10分ころ出庫してバス運転中の午前8時10分ころ、左手のしびれを感じ、入院しました。Xは、高血圧性脳出血(右視床部出血...

【交通事故】【判例・裁判例】交差点を青信号に従って直進した運転者の注意義務

  Yは、自動車を運転して、対面信号が青色であること、反対方向から進行してきた郵便車が交差点内で直進車の通過を待って右折するために停止していることを確認して交差点内に直進のため進入しました。ところが、郵便車の後続車であるAの運転する原動機付自転車が郵便車の左横を通過して、反対方向からの直進車の有無等を確認しないまま右折しようとしたため、Yの運転する自動車がAの運転する原付と衝突する交通...

【遺言】【判例・裁判例】相続させる趣旨の遺言がある場合の遺言執行者の職務権限

  Aは、土地1~5を所有して死亡しましたが、Aの相続人には、実子Y1、Bら、養子Y2、孫Zらがいました。 Aは、生前、公正証書により全財産をY1に相続させる旨の遺言(旧遺言)を作成していましたが、その後、公正証書により旧遺言を撤回し、新たに遺言(新遺言)を作成しました。新遺言は、(1)土地1をBらに相続させる、(2)土地2~5をY1、Y2に各2分の1ずつ相続させる、(3)その他の財...

【労災・過労死・過労自死】【判例・裁判例】くも膜下出血が業務上の疾病にあたると判断された事例

  Xは、保険会社の支店長付運転手として働いていました。また、使っていた自動車の清掃、整備等もXの職務とされていました。 昭和56年7月から、Xの勤務時間は早朝から深夜に及ぶようになりました。昭和58年1月~昭和59年5月11日までのXの時間外労働時間は1か月平均約150時間、走行距離は1か月平均約3500キロで、昭和58年以降、1日平均の時間外労働時間は7時間を超えていました。 ...

【交通事故】【判例・裁判例】自動車損害賠償保障法3条但書の免責

  深夜、自動車専用道路で、Y県所属の警察用自動車が、交通事故の処理を終え、帰署するため上り車線から下り車線へ転回しようとしてセンターラインを越えて進んだところへ、Aが自動車を運転して下り車線を時速約100キロメートルで進行してきました。Aは、警察用自動車との衝突を避けるため自動車を道路左側に寄せた結果、道路近くに駐車していた小型貨物車に追突し、死亡してしまいました。 そのため、Aの...

【遺言】【判例・裁判例】遺言によって特定の相続人に相続させるものとされた特定の不動産についての賃借権確認請求訴訟における遺言執行者の被告適格

  Aには、長男B、二男Y、三男X、長女Cがいました。そして、甲は、(1)遺言執行者及び祖先の祭祀主宰者にYを指定する、(2)新宿の不動産をYに相続させる、(3)本件土地の持分2分の1をBに、持分2分の1をXに相続させる、(4)預貯金のうちから2000万円をCに相続させる、(5)預貯金の残額は遺言執行者Yの責任においてAの負担すべき公租公課・医療費その他相続税の支払等に充当する、という...