宮城県仙台市の弁護士・法律事務所です。相続、労働、交通事故などご相談ください。

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【交通事故】【判例・裁判例】事故の競合の場合の責任の割合

  Xは、タクシーを運転中に、A運転のタクシーに追突されるという交通事故に遭い、むち打ち症の傷害を被り、1か月の安静加療を要するものと診断されました(第一事故)。 約1か月後に、Xが自動車を運転していたところ、Y運転の自動車に衝突され、外傷性頸椎症候群、両側根性坐骨神経痛を伴う頸部捻挫の傷害を負いました(第二事故)。 Xが、Yらに対して、損害賠償請求の裁判を起こしたところ、事故が競...

【相続】【判例・裁判例】母の死亡による相続の場合の第三者保護の有無

  Aの非嫡出子X、B、Cは、いずれも他の夫婦の子として届出がされましたが、CはAと養子縁組をしました。 その後、Aが死亡し、X、Bは、Aの非嫡出子として、CはAの養子としてAを相続しました。相続分は、X、Bが各4分の1、Cが2分の1でしたが、XはBの4分の1の持分の譲渡を受けて持分2分の1となりました。ところが、Cは、戸籍上では自己が唯一の相続人となっていたことから、X、Bに無断で...

【パワハラ・セクハラ】【判例・裁判例】異性関係に関する噂を流すなどの行為が違法と判断されたセクハラ事例

  Xは、Y1社で働いていましたが、Xの上司であるY2は、Y1社のアルバイト学生等に対し、Xの異性との交遊関係が派手であるといった、Xの社会的評価にとっては不利益な発言を繰り返すほか、Y1社の専務に対し、Y1社の取引の1つが途絶えたのはXがその取引先の担当者と結んでいた男女関係のもつれが原因であるといった報告を、事実関係を充分確認することなく行ったりしました。このような中で、XとY2と...

【交通事故】【判例・裁判例】損害賠償額の算定にあたって被害者の身体的特徴を斟酌することの可否

  Xは自動車を運転中、Yが運転する自動車に追突されるという交通事故に遭い、運転席のシートに頭部を強く打ちつけ、頚椎捻挫、頭頚部外傷症候群による視力低下などの傷害を負いました。 Xは、平均的体格に比して首が長く、これに伴う多少の頚椎不安定症があるという身体的特徴を有していましたが、この身体的特徴に交通事故による衝撃が加わってXの上記傷害が発生したか、または、上記傷害について症状を悪化...

【相続】【判例・裁判例】共同相続と登記

  亡Aには遺産として宅地、建物、畑があり、亡Aの相続人には、妻X1、子X2、X3、Y1がいました。 Y1の夫Bが、Y1以外の相続人の相続放棄申述書を偽造して、亡Aの遺産についてY1単独名義の相続登記をし、Y2、Y3に対する借入れの担保として、宅地、建物についてY2に対し、畑についてY3に対し、売買予約の仮登記をしました。 そのため、Xらが、Y1に対して単独名義の所有権移転登記の抹...

【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】退職勧奨が違法と判断された事例

  Y市教育委員会は、市立高校の教員であるX1、X2に対して退職勧奨を行ってきましたが、X1、X2はこれに応じませんでした。なお、この間、昭和42年3月には、優遇措置を条件とする退職勧奨を行わない旨の通知がなされました。 昭和45年1月、Y市教育委員会において、高年齢の教員に対する退職勧奨の方針を決定し、これに基づき、X1に対して、昭和45年3月から5月までの間に11回、X2に対して...

【交通事故】【判例・裁判例】損害賠償額の算定にあたって被害者のり患していた疾患を斟酌することの可否2

  Xは、タクシーを運転中、Yが運転する自動車に追突されるという交通事故に遭い、頸椎捻挫、腰椎捻挫と診断され、151日間入院しましたが、頸部運動制限、頸部痛等の症状は改善されず、退院後も1年5か月通院し、事故の1年10か月後に後遺障害固定とされました。Xはその後も通院を続け、他の病院に転院しましたが、そこでの検査の結果、Xの頸椎に後縦靭帯の骨化が発見され、事故直後のレントゲン写真からも...

【相続】【判例・裁判例】債務不履行を理由とする遺産分割協議の解除の可否

  亡Aの相続人である、妻B、子X1~X4、Yは、遺産総額約1億円のうち約4300万円分の遺産をYが取得する等の内容の遺産分割協議を成立させました。また、その際、YがX3、X4と仲良くすること、Bと同居してBを扶養すること等を約束しました。 ところが、Yは、これらの約束を守りませんでした。 そのため、XらがYに対して遺産分割協議の解除を主張して裁判を起こしたところ、債務不履行を理由...

【パワハラ・セクハラ】【判例・裁判例】胸を触ろうとするなどの行為が違法と判断されたセクハラ事例

  Y1社は、本店所在地である代表取締役Y2宅の家政婦としてXを雇用していました。Y2は、Xらと食事をした際、Y2の卑猥な言葉にもXが嫌がる風なく大胆に応じたことに気を許し、以後、自己が雇い主の立場にあることを奇貨として、Xに対し、Y2宅で家政婦として勤務中、あるいは勤務時間後に、性的な発言を平気で行い、Xの胸を触ろうとしたり、首筋に口を寄せるなどし、挙げ句には性交渉を迫り、「お金をあ...

【交通事故】【判例・裁判例】損害賠償額の算定に当たって被害者のり患していた疾患を斟酌することの可否

  Y運転の自動車が、A運転の自動車に衝突するという交通事故が起きました。Aにはこれといった外傷はありませんでしたが、その後記憶喪失に陥り、自宅療養していましたが、外科病院に入院しました。さらに、精神症状の存在を理由に精神科医院に入院し、症状が改善しないまま死亡してしまいました。 Aは、本件事故の1か月前、車内でエンジンをかけたまま仮眠して一酸化炭素中毒にかかり、入院していましたが、...