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【交通事故】【判例・裁判例】交差点を青信号に従って直進した運転者の注意義務

  Yは、自動車を運転して、対面信号が青色であること、反対方向から進行してきた郵便車が交差点内で直進車の通過を待って右折するために停止していることを確認して交差点内に直進のため進入しました。ところが、郵便車の後続車であるAの運転する原動機付自転車が郵便車の左横を通過して、反対方向からの直進車の有無等を確認しないまま右折しようとしたため、Yの運転する自動車がAの運転する原付と衝突する交通...

【遺言】【判例・裁判例】相続させる趣旨の遺言がある場合の遺言執行者の職務権限

  Aは、土地1~5を所有して死亡しましたが、Aの相続人には、実子Y1、Bら、養子Y2、孫Zらがいました。 Aは、生前、公正証書により全財産をY1に相続させる旨の遺言(旧遺言)を作成していましたが、その後、公正証書により旧遺言を撤回し、新たに遺言(新遺言)を作成しました。新遺言は、(1)土地1をBらに相続させる、(2)土地2~5をY1、Y2に各2分の1ずつ相続させる、(3)その他の財...

【労災・過労死・過労自死】【判例・裁判例】くも膜下出血が業務上の疾病にあたると判断された事例

  Xは、保険会社の支店長付運転手として働いていました。また、使っていた自動車の清掃、整備等もXの職務とされていました。 昭和56年7月から、Xの勤務時間は早朝から深夜に及ぶようになりました。昭和58年1月~昭和59年5月11日までのXの時間外労働時間は1か月平均約150時間、走行距離は1か月平均約3500キロで、昭和58年以降、1日平均の時間外労働時間は7時間を超えていました。 ...

【交通事故】【判例・裁判例】自動車損害賠償保障法3条但書の免責

  深夜、自動車専用道路で、Y県所属の警察用自動車が、交通事故の処理を終え、帰署するため上り車線から下り車線へ転回しようとしてセンターラインを越えて進んだところへ、Aが自動車を運転して下り車線を時速約100キロメートルで進行してきました。Aは、警察用自動車との衝突を避けるため自動車を道路左側に寄せた結果、道路近くに駐車していた小型貨物車に追突し、死亡してしまいました。 そのため、Aの...

【遺言】【判例・裁判例】遺言によって特定の相続人に相続させるものとされた特定の不動産についての賃借権確認請求訴訟における遺言執行者の被告適格

  Aには、長男B、二男Y、三男X、長女Cがいました。そして、甲は、(1)遺言執行者及び祖先の祭祀主宰者にYを指定する、(2)新宿の不動産をYに相続させる、(3)本件土地の持分2分の1をBに、持分2分の1をXに相続させる、(4)預貯金のうちから2000万円をCに相続させる、(5)預貯金の残額は遺言執行者Yの責任においてAの負担すべき公租公課・医療費その他相続税の支払等に充当する、という...

【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】雇止めが無効と判断された事例

  Xは、昭和58年4月にコンピューターのシステム開発を業とするY社に入社し、コンピユータープログラマーとして勤務していました。 Xは、平成3年10月2日から平成4年1月11日まで出産のための出産休暇により休職し、同年4月1日から同年11月15日まで育児のための育児休暇により休職しました。Xは、平成4年11月15日、育児と仕事の両立のために、上司と相談の上、Y社を一旦退職し、同月16...

【交通事故】【判例・裁判例】好意同乗者の他人性

  AとYは同じ職場で働いたことがあるという間柄でしたが、Yが仕事に行く際に、AがYの自動車に乗り込みました。そして、行く先で酒を振る舞われると、Aは次々に酒を飲み、泥酔状態になってしまいました。 そのため、Yは、Aに対し、酔っているので泊めてもらって行くように言いましたが、AはYが運転する自動車の助手席に無理に乗り込み、Yはそのまま出発することにしました。しかし、Yが交通事故を起こ...

【遺言】【判例・裁判例】不動産を相続させる旨の遺言と遺言執行者の登記手続義務

  Aは、所有している不動産を相続人の1人である甲に相続させる、遺言執行者を乙とする、旨の公正証書遺言をして死亡しました。しかし、上記遺言に基づく甲への移転登記が経由されないまま、相続を原因として、甲を含む共同相続人5名の法定相続分に応じた持分移転登記が経由されました。 そのため、甲が、乙に対し、乙が遺言執行者の職務上の義務を怠って甲への移転登記手続をしなかったため弁護士費用等の損害...

【不当解雇・雇止め・退職勧奨】【判例・裁判例】雇止めが信義則に照らし許されないと判断された事例

  Xは、平成元年1月22日、タクシー会社であるY社に、臨時雇運転手として雇用され、勤務していました。なお、入社の際に取り交わした契約書には、契約期間を平成元年1月22日から平成2年1月20日までとする旨の記載がありました。 なお、Y社において、臨時雇運転手の雇用期間については、契約書上は1年の期間が定められているものの、自己都合による退職者を除いては、例外なく雇用契約が更新されてき...

【交通事故】【判例・裁判例】自動車所有者の子の他人性

  AはBと同じ職場に勤める友人であり、Bより3年年長であったところ、両名は上司と飲食することとなり、AはBの口添えにより、Bの父であるCから自動車を借りました。なお、Bは当時17歳で普通免許取得資格がなく、当該自動車を運転したこともありませんでした。 Aは飲酒しての帰宅途上、居眠り運転により当該自動車を道路のガードレールに激突させるという交通事故を起こし、助手席にいたBが死亡してし...