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【交通事故】【判例・裁判例】自動車販売会社の中古車の欠陥についての責任

  X1は、自動車販売会社Yから、中古ダンプカーを庭石運搬用トラックに改造した本件自動車を購入しました。なお、本件自動車は、Yが下取りした中古ダンプカーを整備業者Aに車検整備を依頼するとともに自社で架装を行い、Aを通じて車検を受けたものでしたが、下取り前にすでにテンションアームとブレーキホースの接触でオイル漏れがあったため、当時の所有者が針金でブレーキホースの位置を下回りに改造し、その...

【交通事故】【判例・裁判例】交差点を青信号に従って直進した運転者の注意義務

  Yは、自動車を運転して、対面信号が青色であること、反対方向から進行してきた郵便車が交差点内で直進車の通過を待って右折するために停止していることを確認して交差点内に直進のため進入しました。ところが、郵便車の後続車であるAの運転する原動機付自転車が郵便車の左横を通過して、反対方向からの直進車の有無等を確認しないまま右折しようとしたため、Yの運転する自動車がAの運転する原付と衝突する交通...

【交通事故】【判例・裁判例】自動車損害賠償保障法3条但書の免責

  深夜、自動車専用道路で、Y県所属の警察用自動車が、交通事故の処理を終え、帰署するため上り車線から下り車線へ転回しようとしてセンターラインを越えて進んだところへ、Aが自動車を運転して下り車線を時速約100キロメートルで進行してきました。Aは、警察用自動車との衝突を避けるため自動車を道路左側に寄せた結果、道路近くに駐車していた小型貨物車に追突し、死亡してしまいました。 そのため、Aの...

【交通事故】【判例・裁判例】好意同乗者の他人性

  AとYは同じ職場で働いたことがあるという間柄でしたが、Yが仕事に行く際に、AがYの自動車に乗り込みました。そして、行く先で酒を振る舞われると、Aは次々に酒を飲み、泥酔状態になってしまいました。 そのため、Yは、Aに対し、酔っているので泊めてもらって行くように言いましたが、AはYが運転する自動車の助手席に無理に乗り込み、Yはそのまま出発することにしました。しかし、Yが交通事故を起こ...

【交通事故】【判例・裁判例】自動車所有者の子の他人性

  AはBと同じ職場に勤める友人であり、Bより3年年長であったところ、両名は上司と飲食することとなり、AはBの口添えにより、Bの父であるCから自動車を借りました。なお、Bは当時17歳で普通免許取得資格がなく、当該自動車を運転したこともありませんでした。 Aは飲酒しての帰宅途上、居眠り運転により当該自動車を道路のガードレールに激突させるという交通事故を起こし、助手席にいたBが死亡してし...

【交通事故】【判例・裁判例】友人が運転する兄所有自動車に同乗中の弟の他人性

  Xらの子であるAは、弟のBに対し、Aの所有する自動車の駐車位置を変えるよう依頼してその鍵を預けたところ、Bはそのまま鍵を所持していました。 その日の夕方ごろ、Bは友人のCらから麻雀に誘われ、Aに断ることなく鍵を利用して当該自動車を運転してC宅へ行き、麻雀をしていました。途中で停電になり、扇風機も使えなくなったため、一時ドライブして涼をとろうということなり、Cが、Bの承諾のもとにB...

【交通事故】【判例・裁判例】同乗中の妻の他人性

  Xは、夫Aの運転する自動車の助手席に同乗中、Aの過失により道路から自動車が転落したため、怪我をしました。 当該自動車は、Aが自己使用のために、Aの費用と名義で購入したもので、運転もAがしていました。そして、Xは当該自動車に同乗することもまれであり、運転免許も持っておらず、運転を補助する行為もしていませんでした。 また、Aは、当該自動車についてY保険会社と自賠責保険契約を締結して...

【交通事故】【判例・裁判例】泥棒運転の場合の同乗者の他人性

  A、Bは、公道上に半ドア状態で駐車されている自動車を見つけ、Aが運転席に,Bが助手席に乗り込みました。そして、Aは、エンジンキーが差し込まれたままであるのを見つけたため、自動車を発進させたところ、約150メートル進んだ地点で電信柱に激突するという交通事故を起こしし、助手席に乗っていたBが死亡してしまいました。 なお、本件自動車は、C社の従業が、帰社後、同社の社長が使用すると思い、...

【交通事故】【判例・裁判例】運転代行業者の運転する自動車に同乗中の使用権者の他人性

  Xは、自己が勤めるA社所有の自動車を貸与され、業務及び私用のため常時使用することを許されていました。Xは、帰宅途中にスナックで飲酒したため、運転代行業者であるBに自動車を自宅まで運転することを依頼しました。Bは、これを引き受け、代行運転者としてCを派遣しました。Cは、自動車にXを乗せて運転中、交通事故を起こし、それによりXは負傷し、右眼を失明してしまいました。 そのため、Xが、当...

【交通事故】【判例・裁判例】会社所有自動車に同乗していた取締役の他人性

  X社は自動車を所有し、社員の送迎や用具の運搬に使用していました。X社の代表取締役の二男で、X社の取締役であるAは、X社の従業員であるBからトルコ風呂に行こうと誘われて、AがX社所有自動車を運転し、Bを同乗させて出かけましたが、途中で接触事故を起こしたため、Bに運転を交代してもらいました。しかし、BがX社所有自動車を運転中、Bの前方不注視等の過失により交通事故を起こしてしまい、同乗し...