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【交通事故】【判例・裁判例】女子の事故死と妻として家事に専念する期間における財産上の損害

  Y1社の被用者であるAは、事業用大型貨物自動車を運転中、7歳の女子であるBに接触する交通事故を起こし、そのためBが頭蓋骨骨折の傷害を受けて死亡してしまいました。 そのため、Bの両親であるX1、X2がY1社及びY1社の代表取締役であるY2に対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、事故死した女子が将来妻として家事に専念するであろう期間中に財産上の損害が生じるといえるか、及びその損...

【交通事故】【判例・裁判例】不法行為による損害と墓碑建設および仏壇購入の費用

  X1、X2夫妻の長女Aは、道路横断中にY1社の被用者Y2が運転するY1社所有の自動車に轢かれるという交通事故に遭い、死亡してしまいました。 そのため、X1、X2は、Y1社に対しては自賠法3条に基づき、Y2に対しては民法709条に基づき損害賠償を求める裁判を起こしたところ、墓碑建設および仏壇購入の費用が損害として認められるかが問題になりました。 これについて、裁判所は、不法行...

【交通事故】【判例・裁判例】後遺障害による逸失利益の算定に当たり交通事故後の別の原因による被害者の死亡を考慮することの許否2

  Aが自動二輪車を運転して走行中、Y1が普通貨物自動車を運転して沿道にあるY2社経営のガソリンスタンド敷地内から、Y2社の従業員の誘導で、A運転の自動二輪車の走行車線上に進入しました。そのため、AはY1運転の普通貨物自動車との衝突を回避しようとして急制動し、転倒する交通事故を起こしてしまいました。Aは、これにより左膝と右手の指を骨折し、後遺障害を残して症状が固定しました。ところが、当...

【交通事故】【判例・裁判例】後遺障害による逸失利益の算定に当たり交通事故後の別の原因による被害者の死亡を考慮することの許否

  Y1社の被用者Y2は、Y1社所有の自動車を運転中、カーブを曲がり切れずにセンターラインを越え、対向車線を走行してきた自動車と衝突するという交通事故を起こしました。被害車両に同乗していたAは、当該交通事故により脳挫傷、頭蓋骨骨折、肋骨及び左下腿骨骨折等の傷害を負いました。Aは、入通院による治療を受けましたが、知能低下等の後遺障害が残ってしまいました。 症状固定から6日後、Aは、海で...

【交通事故】【判例・裁判例】被用者の無断私用運転の同乗者につき使用者の運行供用者責任を否定した事例

  自動車販売業者であるY社の従業員であるAは、Y社所有の自動車を私用に使うことを厳重に禁止されていたにもかかわらず、勝手に持ち出して夜桜見物に出かけようとしました。その際、Aの母からY社所有の自動車は私用に使うことを禁止されているのであるから夜桜見物に出かけることをやめるように戒められ、一旦は思いとどまりました。しかし、その場に居合わせたB、C、Dは、Y社がその所有自動車を私用に使う...

【交通事故】【判例・裁判例】加害車両が被害者に接触しない場合の相当因果関係の有無

  XがAらと幅員3メートルの市道上を歩いて帰宅途中、前方からY運転の軽二輪車が、後方からはB運転の原動機付き自転車がそれぞれ近づいて来るのに気付きました。Xは、B運転の原動機付き自転車の方を振り返りながら、Aに続いて道路端にある仮橋のたもとに避難したところ、前方からY運転の軽二輪車が運転を誤り、Xが避けようとしている仮橋上に向かって突進してきて仮橋に乗り上げた上後退して停車しました。...

【交通事故】【判例・裁判例】動物による事故2

  Xは、昭和51年4月27日、原動機付自転車を運転して、時速約40キロメートルで走行中、前方約41メートルの道路中央付近で、Yの飼育するシェパード犬(体長約1メートル、体重約15キログラム)が道路端を歩行中のAに向って吠えているのを発見しました。その犬は、Yが散歩に連れて行こうとして、自宅の檻から出したところ、県道に飛び出したものでした。 Xは、犬と約16メートルの距離に接近したと...

【交通事故】【判例・裁判例】動物による事故

  小学校2年生(7歳)であるXは、自転車に乗って同級生と遊んでいました。Xの乗っていた自転車は、Xの身体に比してやや大きすぎ、Xは操縦にも十分慣れていませんでした。 Xが遊んでいた場所の近くの家では、体長約40センチメートル、体高約20センチメートルのダックスフント系の愛玩犬を飼っていましたが、買主がYが首輪から鎖を外したところ、犬はYの手を離れて道路に走り出て、Xの運転する自転車...

【交通事故】【判例・裁判例】搭乗者傷害条項にいう「正規の乗車用構造装置のある場所」の意義

  Aは、その所有する普通乗用自動車につき、保険会社であるY社との間で、搭乗者傷害保険を含む自動車保険契約を締結していました。同保険契約中搭乗者傷害保険に関する条項は、自家用自動車保険普通保険約款中の搭乗者傷害条項に従ったもので、「被保険自動車の正規の乗車用構造装置のある場所に搭乗中の者が、被保険自動車の運行に起因する急激かつ偶然な外来の事故により身体に傷害を被り、その直接の結果として...

【交通事故】【判例・裁判例】国道に駐車中の故障車を放置した場合の道路管理の瑕疵

  Aは、Y1県知事が管理責任を負い、Y1県がその費用を負担する国道を、原動機付自転車を運転して走行中、幅員7.5メートルの同国道のほぼ中央線よりに駐車中の大型貨物自動車の後部に激突するという交通事故を起こし、即死してしまいました。駐車していた大型貨物自動車は、Y2が運転中に事故を起こし、故障したため、事故現場に事故まで87時間放置していたものでした。 Aの両親Xらは、Y2とY2の使...