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【交通事故】【判例・裁判例】交通事故と医療事故の競合

  自転車に乗っていたA(6歳の男児)が、交差点内でZの運転するタクシーと接触する交通事故に遭い、転倒し頭部などを負傷しました。 Aは事故後直ちに救急車でY病院に搬送されましたが、Y病院の医師Bは、Aの訴え内容や、Aの意識が清明であったことなどから、歩行中の軽微な事故であると考え、さらにレントゲン写真で頭がい骨骨折を発見できなかったことから、CT検査をしたり、病院内で経過観察をするこ...

【交通事故】【判例・裁判例】死亡した幼児の財産上の損害賠償額の算定と将来得べかりし収入額から養育費を控除することの可否

  10才の女児Aがタクシー会社であるY1社のタクシーにはねられるという交通事故に遭い、死亡してしまいました。そのため、Aの両親であるX1、X2が、Y1社、運転者Y2、Y1社の代理監督者Y3、Y4に対して損害賠償を求める裁判を起こしました。 その裁判の中で、死亡した幼児の財産上の損害賠償額を算定するにあたり、将来得べかりし収入額から養育費を控除することができるかが問題になりました。 ...

【交通事故】【判例・裁判例】主婦の傷害事故の場合の家事労働の逸失利益

  主婦であるXが自転車で道路を走っていたところ、自動車を運転していたYは、Xを追い越そうとして自動車の一部をXに接触させる交通事故を起こし、Xに入通院を要する傷害を負わせました。 そのため、XがYに対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、主婦であるXの家事労働について財産的損害が認められるかが問題になりました。 これについて、裁判所は、妻の家事労働が、財産上の利益を生ずる...

【交通事故】【判例・裁判例】損害賠償額の算定に当たり被害者の将来の逸失利益を現在価額に換算するために控除すべき中間利息の割合

  Xらの子であるA(当時9歳)が歩道を自転車に乗って走行中、Y運転の自動車が歩道に乗り上げ、Aを跳ねるという交通事故を起こし、Aは死亡してしまいました。 そのため、XらがYに対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、損害賠償額の算定に当たり被害者Aの将来の逸失利益を現在価額に換算するために控除すベき中間利息の割合が問題になりました。 これについて、裁判所は、損害賠償額の算定...

【交通事故】【判例・裁判例】男児の逸失利益を男子労働者の全年齢平均賃金額を基準として算定しホフマン式計算法により事故当時の現在価額を算定することの当否

  Aは9歳の男児ですが、Yの運転する自動車に轢かれるという交通事故に遭い、死亡してしまいました。そのため、Aの親であるXらがYらに対してが損害賠償を求める裁判を起こしたところ、男児の逸失利益を男子労働者の全年齢平均賃金額を基準として算定しホフマン式計算法により事故当時の現在価額を算定することの当否が問題になりました。 これについて、裁判所は、死亡した男児の将来の得べかりし利益を...

【交通事故】【判例・裁判例】将来得べかりし利益を事故当時の現在価額に換算するための中間利息控除の方法とライプニッツ式計算法

  10才の女児Aがタクシー会社であるY1社のタクシーにはねられるとう交通事故に遭い、死亡してしまいました。そのため、Aの両親であるX1、X2が、Y1社、運転者Y2、Y1社の代理監督者Y3、Y4に対して損害賠償を求める裁判を起こしました。 その裁判の中で、被害者の将来得べかりし利益を事故当時の現在価額に換算するための中間利息控除の方法としてライプニッツ式計算法の合理性が問題になりまし...

【交通事故】【判例・裁判例】女子の事故死と妻として家事に専念する期間における財産上の損害

  Y1社の被用者であるAは、事業用大型貨物自動車を運転中、7歳の女子であるBに接触する交通事故を起こし、そのためBが頭蓋骨骨折の傷害を受けて死亡してしまいました。 そのため、Bの両親であるX1、X2がY1社及びY1社の代表取締役であるY2に対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、事故死した女子が将来妻として家事に専念するであろう期間中に財産上の損害が生じるといえるか、及びその損...

【交通事故】【判例・裁判例】不法行為による損害と墓碑建設および仏壇購入の費用

  X1、X2夫妻の長女Aは、道路横断中にY1社の被用者Y2が運転するY1社所有の自動車に轢かれるという交通事故に遭い、死亡してしまいました。 そのため、X1、X2は、Y1社に対しては自賠法3条に基づき、Y2に対しては民法709条に基づき損害賠償を求める裁判を起こしたところ、墓碑建設および仏壇購入の費用が損害として認められるかが問題になりました。 これについて、裁判所は、不法行...

【交通事故】【判例・裁判例】後遺障害による逸失利益の算定に当たり交通事故後の別の原因による被害者の死亡を考慮することの許否2

  Aが自動二輪車を運転して走行中、Y1が普通貨物自動車を運転して沿道にあるY2社経営のガソリンスタンド敷地内から、Y2社の従業員の誘導で、A運転の自動二輪車の走行車線上に進入しました。そのため、AはY1運転の普通貨物自動車との衝突を回避しようとして急制動し、転倒する交通事故を起こしてしまいました。Aは、これにより左膝と右手の指を骨折し、後遺障害を残して症状が固定しました。ところが、当...

【交通事故】【判例・裁判例】後遺障害による逸失利益の算定に当たり交通事故後の別の原因による被害者の死亡を考慮することの許否

  Y1社の被用者Y2は、Y1社所有の自動車を運転中、カーブを曲がり切れずにセンターラインを越え、対向車線を走行してきた自動車と衝突するという交通事故を起こしました。被害車両に同乗していたAは、当該交通事故により脳挫傷、頭蓋骨骨折、肋骨及び左下腿骨骨折等の傷害を負いました。Aは、入通院による治療を受けましたが、知能低下等の後遺障害が残ってしまいました。 症状固定から6日後、Aは、海で...