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【労働問題】【判例・裁判例】会社の安全配慮義務

  Y社の見習い従業員であるAは、宿直勤務中、以前より面識はあるものの、その素行の悪さから警戒していた元従業員Bに、意に反して社屋内に立ち入られてしまいました。Aは、Bに対して退去を促しましたが、Bはそれに応じませんでした。そして、Aは、Bから威圧的態度に出られたため、「Bが来ると商品が紛失する。」などと言って反抗したところ、もともと窃盗の意図をもって訪れていたBに首を絞められたうえバ...

【労働問題】【判例・裁判例】国の安全配慮義務2

  自衛隊の会計隊長Aは、同隊のジープを運転し、隊員輸送任務を終えました。その帰途、Aは、極めて滑りやすい道路状況を看過し、急に加速するなど運転を誤り、ジープを反対車線に進入させ、対向車に衝突してしまいました。その事故により、Aが職務上同乗を命じていたBが死亡してしまいました。 そのため、Bの遺族であるXが国に対し、Aを履行補助者とする国の安全配慮義務違反を理由に国に対して損害賠償を...

【労働問題】【判例・裁判例】国の安全配慮義務

  自衛隊員のAが自衛隊駐屯地で車両整備に従事していたところ、後進してきた大型自動車の後輪に頭部をひかれて死亡してしまいました。 そのため、Aの父母であるXらが国に対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、国には使用者として隊員に対し安全配慮義務を負い、債務不履行による損害賠償義務があるのかが問題になりました。 これについて、裁判所は、国は、公務員に対し、国が公務遂行のために...

【労働問題】【判例・裁判例】妊娠中の軽易業務への転換としての異動を契機とする降格の有効性

  Xは、平成6年3月21日、医療介護事業等を行う消費生活協同組合Yとの間で、理学療法士として理学療法の業務に従事することを内容とする期間の定めのない労働契約を締結し、A病院の理学療法科(後にリハビリテーション科に名称が変更)に配属されました。Xは、患者の自宅を訪問してリハビリテーション業務を行う訪問リハビリチームや病院内においてリハビリテーション業務を行う病院リハビリチーム等での勤務...

【労働問題】【判例・裁判例】採用内定取消が無効と判断された事例

  Y社は、A大学を通じて、卒業予定者に対する求人募集を行いました。Xは、A大学の推薦を得て、この求人募集に応じ、入社試験を受けて、Y社から採用内定通知を受けました。そして、Xは、Y社からの求めに応じて、大学卒業のうえは間違いなく入社する旨及び一定の取消事由があるときは採用内定を取り消されても異存がない旨を記載した誓約書を提出しました。 その後、Xは、Y社から会社の近況報告その他のパ...

【労働問題】【判例・裁判例】元従業員への留学費用の返還請求が認められた事例

  Yは、X社で働いていましたが、社員留学制度により、留学に伴う費用はX社の負担でアメリカに留学することになりました。Yは、留学に先立ち、帰国後一定期間を経ずに特別な理由なく退職することとなった場合、X社が留学に際し支払った一切の費用を返却する旨の誓約書をX社に差し入れていました。 Yは、2年の留学を終えて帰国後、Y社に復帰しましたが、2年5か月で退社しました。 そのため、X社が、...

【労働問題】【判例・裁判例】競業避止特約の有効性

  X社は、研究部に属して重要技術に関与していたYらの在職中に、Yらとの間で、雇用契約終了後2年間はX社と競業関係にある一切の企業に関与しないこと等を内容とする契約を締結するとともに、Yらに対して秘密保持手当を支給していました。しかし、Yらは、X社を退職後に同業のA社の取締役に就任し、A社はX社の製品と同様の製品を製造してX社の取引先等に販売しました。 そのため、X社がYらに対して前...

【労働問題】【判例・裁判例】労働者に対する損害賠償請求

  Xに自動車運転手として雇用されたYは、X所有のタンクローリーを運転中、A所有の自動車に追突し、A所有車を破損させ、タンクローリーも損傷を被りました。そのため、Xは、Yに対し、Aに車両修理費などとして支払った額の求償とタンクローリーの修理費などの損害賠償請求の裁判を起こしたところ、使用者が被用者の労働過程での行為により損害を被った場合の、被用者の損害賠償義務の有無・範囲が問題になりま...