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【相続放棄】【判例・裁判例】相続放棄と詐害行為取消

  破産会社A社は、Bに対して債権を有していましたが、Bが死亡しました。Bの相続人であるYらは、Bの債務超過を理由に相続放棄をしました。そのため、A社の破産管財人であるXは、Yらの相続放棄の取り消しと、金銭の支払いを求めて裁判を起こしたところ、Yらのなした相続放棄が民法424条の詐害行為取消権行使の対象となるかが問題となりました。 これについて、裁判所は、相続の放棄のような身分行...

【遺言】【判例・裁判例】自筆証書遺言における押印と指印

  亡Aには相続人としてX、Yらがいました。また、Aは、自筆証書遺言を残していました。しかし、Aが残していた遺言は、押印が指印でなされていました。そのため、Xが当該遺言の無効確認を求めて裁判を起こしたところ、自筆遺言証書における押印は指印をもって足りるのかが問題となりました。 これについて、裁判所は、自筆証書によって遺言をするには、遺言者が遺言の全文、日附及び氏名を自書した上、押...

【遺留分】【判例・裁判例】生命保険金と遺留分減殺請求

  Aは、保険会社との間で、妻であるX(Aの相続人)を死亡保険金受取人として生命保険をかけていましたが、受取人を父であるY(Aの相続人ではない)に変更しました。そのため、死亡保険金の受取人を変更する行為が遺留分減殺請求(民法1031条)の対象になるかが問題になりました。 これについて、裁判所は、自己を被保険者とする生命保険契約の契約者が死亡保険金の受取人を変更する行為は、民法10...

【相続】【判例・裁判例】慰謝料請求権の相続性

  Y会社の従業員Aが、自動車運転中にBに衝突し、その後Bは亡くなりました。Bの相続人であるXらがYに対してBのYに対する慰謝料請求権を相続したとして損害賠償請求訴訟を起こしましたが、その中で、慰謝料請求権が相続されるのかが問題なりました。 これについて、裁判所は、不法行為による慰謝料請求権は、被害者が生前に請求の意思を表明しなくても、相続の対象となる旨判断しました。 (最...

【相続】【判例・裁判例】遺産確認の訴えの適法性

  Aが亡くなり、Aの相続人の間で、特定の財産がAの遺産に属するかどうかで争いになり、Aの遺産に属すると主張する相続人が当該財産がAの遺産に属することの確認を求めて裁判を起こしたところ、遺産確認の訴えの適法性が問題になりました。 これについて、裁判所は、共同相続人間において特定の財産が被相続人の遺産に属することの確認を求める訴えは適法である旨判断しました。 (最高裁判所昭和...