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【交通事故】【判例・裁判例】遺族年金の逸失利益性

  Aが交通事故により死亡しました。 そのため、Aの子であるXらが加害者であるY1、Y1が自動車損害賠償責任共済契約を締結していたY2農協に対し損害賠償を求める裁判を起こしました。その裁判の中で、不法行為により死亡した者が生存していたならば将来受給し得たであろう遺族厚生年金の逸失利益性が問題となりました。 これについて、裁判所は、不法行為により死亡した者が生存していたならば将来...

【交通事故】【判例・裁判例】損害額からの搭乗者保険金の控除

  Y1運転の自動車とY2運転の自動車の交通事故により、Y2運転の自動車に同乗していたAが死亡してしまいました。Y2が加入していた自動車保険から、Aの相続人であるXらに搭乗者傷害保険金が1000万円支払われました。 XらがY1、Y2に対して損害賠償を求める裁判を起こしたところ、被保険自動車に搭乗中交通事故により死亡した者の相続人が受領したいわゆる搭乗者傷害保険の死亡保険金を右相続人の...

【交通事故】【判例・裁判例】示談と後遺症

  貨物自動車運送業を営むYの被用者であるAは、貨物自動車を運転中、過失によりBに接触し、傷害を負わせてしまいました。 事故当日の医師の診断では、15週間の安静加療を要するとされ、B自身は比較的軽微な負傷と考えました。そのため、数日後、BとYとの間で、「本件事故による治療費その他慰藉料等の一切を自動車損害賠償保険金により支払」い、「爾後本件に関しては双方何等の異議要求を申立てない」旨...

【交通事故】【判例・裁判例】交通事故被害者の事故後の別原因による死亡と介護費用

  Aは、道路横断中にY運転の自動車に衝突され、脳挫傷等の傷害を負いました。Aは事故から約3年後に症状固定となりましたが、後遺症のために寝たきりとなり、生活全般で介護が必要な状況になってしまいました。 AがYに対し、損害賠償を求める裁判を起こしたところ、一審では、介護費用約5800万円を含む合計約1億2473万円の損害が認められました。 その後にAが胃がんで死亡し、妻であるXらがA...

【交通事故】【判例・裁判例】自賠法16条の9第1項の「当該請求に係る自動車の運行による事故及び当該損害賠償額の確認をするために必要な期間」の意義及び判断方法

  Ⅹは、トラック乗務員として中型貨物自動車を運転中、反対車線から中央線を越えて進入したA運転の加害車両と正面衝突するという交通事故に遭い、左肩腱板断裂等の傷害を負いました。そして、Ⅹには、左肩関節の機能障害等の後遺障害が残ってしまいました。 この交通事故が労災と認定され、Ⅹに対し、労災保険給付として、療養補償給付、休業補償給付及び障害補償給付が行われました。これにより、ⅩのY社(A...

【交通事故】【判例・裁判例】自賠法16条1項に基づく請求権の額と労災保険法12条の4第1項により国に移転して行使される請求権の額の合計額が自賠責保険の保険金額を超える場合の被害者と国の優先関係

  Ⅹは、トラック乗務員として中型貨物自動車を運転中、反対車線から中央線を越えて進入したA運転の加害車両と正面衝突するという交通事故に遭い、左肩腱板断裂等の傷害を負いました。そして、Ⅹには、左肩関節の機能障害等の後遺障害が残ってしまいました。 この交通事故が労災と認定され、Ⅹに対し、労災保険給付として、療養補償給付、休業補償給付及び障害補償給付が行われました。これにより、ⅩのY社(A...

【交通事故】【判例・裁判例】被害者の自賠法16条1項に基づく請求権と社会保険者の代位による請求権の優劣

  Xは、交通事故に遭い、傷害を負いましたが、加害車両は任意保険に加入していませんでした。 Xは、病院に入院し、その間、老人保健法に基づく医療給付として、A市長より合計206万4200円の支払を受けました。老人保健法に基づく医療給付は、市町村長により、原則として、当該市町村の区域内に居住地を有する75歳以上の者で、健康保険法等の医療保険各法の規定による被保険者等に対し行われるものであ...

【交通事故】【判例・裁判例】損害額からの遺族年金給付の控除

  Aは、Yの運転する自動車に衝突され、死亡してしまいました。Aは、事故当時62歳で、地方公務員等共済組合法(地公共法)に基づく退職年金を受給していました。 Aの妻のXは、Aの子らとともに、Aの損害賠償請求権を相続したとして、Yに対して損害賠償を求める裁判を起こしました。Xらは、逸失利益について、平均余命まで生きていれば支給されたであろう退職年金の現在額を基礎として算出し、既支給の自...

【交通事故】【判例・裁判例】後遺障害に基づく損害賠償請求権の消滅時効の起算点

  Xは、平成8年10月、Yの過失によって生じた交通事故により、加療約6か月間を要する右膝蓋骨骨折の傷害を負い、右膝痛等の後遺障害が残りましたが、平成9年5月に症状固定という診断を受けました。 Xは、上記後遺障害につき、Yが加入していた共済を通じ、自動車保険料率算定会(自算会、現在は損害保険料率算出機構)に対し、自動車損害賠償保障法施行令別表第2(後遺障害等級表)所定の後遺障害等級の...

【交通事故】【判例・裁判例】高速道路上のキツネの飛び出しと道路の設置・管理の瑕疵

  Aは、平成13年10月8日午後7時51分ころ、北海道縦貫自動車道函館名寄線において、普通乗用自動車を運転して走行中、約100m前方の中央分離帯付近から飛び出してきたキツネとの衝突を避けようとして急激にハンドルを切り、その結果、自動車は横滑りして中央分離帯に衝突する交通事故を起こし、車道上に停止しました。 そして、同日午後7時53分ころ、車道上に停車中のA運転自動車に後続車が衝突す...